出版社内容情報
終戦から5日後の8月20日、ソ連軍の南樺太侵攻のさなかに自決したうら若き電話交換手たち。悲劇はどのようにして起きたのか。事件の陰にひそむ上意下達の官僚主義。対照的に生き残った人たちの存在にも光を当てる。
内容説明
「もうみんな死にました。わたしも乙女のままきよく死にます。みなさん、さよなら…」敗戦五日後、ソ連軍の樺太・真岡町上陸のさなか、郵便局二階で孤立した女性電話交換手たち。その生と死を分けたものは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐねい
6
実家にあった本。母が昔電話交換手だったこともあって気になって買ったみたい。ひめゆりの塔と同じ時期に樺太であった悲しい事件について書かれている。無駄な言葉がなくて、読んでるとしんどくなってくるので、休憩しつつ読んだ。戦争の話は自分が今いる環境が幸せで、私は甘えてるだけなのかなと責めてしまうので本当は避けたいけど、こういうことがこの先全く起こらないとは言えない世の中だし。白旗あげたところで何もしないなんて信じられないもんね。ただ正解が書いてあるわけではないので、読んだあとになにを思えばいいのかわからなかった。2023/11/16
明鈴
0
児童書。 昭和20年8月20日、玉音放送の5日後、南樺太の真岡町の沖にソビエト軍艦があらわれ砲撃を開始。上陸兵によって無差別攻撃が行われた。海岸線に在った真岡郵便局で、9人の若い女性電話交換手が服毒自殺した。生き残った人々の証言によって再現される無差別銃撃の恐ろしさが伝わり息を飲む2015/02/07
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