出版社内容情報
性急に進められる脳死―臓器移植法案の採決に発する警鐘。解剖学者としての「部分と全体」を一体視する生命観・日本文化に特徴的な生命観から、脳死―臓器移植が社会的に容認されるまでに論議すべき問題点を整序する。
目次
1 脳死はヒトの死か
2 臓器を移植すると
3 脳死臨調答申―はじめから結論が
4 臓器移植法案―その骨子と作成経過
5 脳死移植容認の思想
6 世論調査にみる脳死意識
7 脳死意識の本音を探る
8 脳死意識の背景
9 日本の文化的風土と脳死
付録 日本人の老後及び人生観に関する調査報告(抜粋)