出版社内容情報
現代は世界的な農業危機の時代である。そして、その主要因は、家族農業経営の危機にある。家族農業経営の国際比較を通じて、その危機の構造を解明する。とりあげる国は、日本・旧西ドイツ・アメリカ・韓国・タイ。
目次
家族制農業の存在構造―現代の危機を軸として国際比較の視座を考える
西ドイツにおける環境保全的農業政策の展開と意義
アメリカ合衆国における農業発展と地域社会の福祉
韓国農業における家族経営の危機
北タイ農村における世帯間農業共同の諸形態―チェンマイ県サンパトーン郡マックムルン区トンケーオ村の事例
戦後農政の展開と北海道農業の担い手の変化―北海道稲作中核地帯・秩父別町Y集落を対象として
明治・大正期における消防組織の展開過程と村落―宮城県亘理町旧逢隈村を中心に