おじいさんの戦争は終わったか

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おじいさんの戦争は終わったか

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  • サイズ A5判/ページ数 164p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784540911002
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8036

出版社内容情報

太平洋戦争開戦50年、今初めて孫たちに語りかけるおじいさんの戦場体験。普通のお百姓だったおじいさんは、中国人捕虜殺害にかかわり、戦後死刑になる可能性もあった戦犯だった。お前たちに信じられるだろうか…?

目次

はじめに―おじいさんの経験を、ありのままに
プロローグ 日本は最後には必ず勝つ
1 百姓の仕事と兵隊の仕事
2 殴られ、いじめられて新兵中国へ
3 揚子江をさかのぼる
4 俺たちは人を殺しにきたんだ
5 満州・新京憲兵教習隊
6 国境の警備・スパイの摘発
7 占領地域の緊張
8 スパイ容疑の12人を銃殺
9 広東・1945年8月15日
10 お経を覚えておけばよかったなあ
11 死刑になった仲間の最後
12 故郷への生還
13 なおも逃亡の日々
エピローグ その後の40年
おわりに―おじいさんの戦争は終わったのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

11
著者の父による従軍体験の聞き書き。昭和17年に中国へ出征、歩兵から憲兵に転籍。敗戦後は広東で戦犯容疑を受けながら逃げ切った(同僚のうち5人が刑死)。平凡なようでかなり非凡な戦歴である。我々はゲシュタポやNKVDのことをとやかく言うが、憲兵も相当なもの。拷問は日常茶飯事。満洲時代、摘発したスパイは石井部隊(731)に引き渡していた。容疑者に逃げられ、員数合わせにそこらの浮浪者を捕まえたという話も。それだけに戦犯として裁かれる恐怖は大きく、元憲兵は戦後も再会を避ける傾向があった。2024/04/02

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

2
良書。尾張の農家に生まれ、徴兵にとられて憲兵として中国を転戦、ギリギリで戦争犯罪人として裁かれるのを免れた著者の父親の回想。一兵士として体験した「戦争」を率直に語れたのは、戦後40年経って、新聞記者としてキャリアを積んだ息子を信頼したからだろう。天安門事件に至っても、中国当局がまた自分を追及してくるかもしれないと怯えていたというエピソードに、薄ら寒さを覚えた。2014/09/18

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