出版社内容情報
ハウスの中の温度調節で、一年中トマトが食べられる。人工照明によって、菊は冬や春夏にも咲く。ハウスは長い期間にたくさん収穫できるが、暖房などの省エネも問題だ。そこで新しい機能をもつハウスも登場した。
目次
初物を早く食べたいという願いが、ハウス栽培のきっかけとなった
収穫を早めるには、作物を寒さから守らなくてはならない
ハウス栽培のおかげで、一年中作物が収穫できる
ハウスでは、いろいろな作物をつくることができる
種子が芽を出すには、適当な温度や水分、酸素がなければならない
作物には、短日植物と長日植物がある
照明を利用して、キクの花を一年中さかせる
昼と夜でハウスの温度を変えて、良い実をつくる
イチゴは、冬になると生長を休む
イチゴを早く収穫するには、山あげをする
ハウスには、暖房や換気の設備が整っている
ハウスを暖めるには、たくさんの石油が必要だ
石油を節約する新しいハウスができた
同じ作物をつくり続けると、収穫量がへる
新しいハウス栽培の方法
むかしは、冬の間、食べられる野菜が少なかった
ハウス栽培のおかげで、わたしたちの食生活は豊かになった
ハウスの野菜と畑の野菜は、品種がちがう
自然に学び、上手なハウスの利用を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワタナベ読書愛
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1991年刊行。著:阿部勇、絵:大矢正志。土と人間編:7。ビニールハウスを使って、季節に関係なく農作物が手に入るようになるまでの様子、植物の性質を利用した栽培法、ビニールハウスで使う燃料、栄養価などを絵を見て理解できる学習絵本。ハウス栽培がなかった戦前より昔は、冬に食べられる新鮮な野菜や果物が乏しかったし、旬の時期にしか食べられなかったことがよくわかる。今では当たり前に年中、作物が手に入るが、これがいかにスゴイことで、ご先祖様たちの夢が叶った状況であり、不自然なことであるかがしみじみわかった。ありがたい。2023/04/21