出版社内容情報
魚とり大会をきっかけに、川遊びのおもしろさにとりつかれ、身近な川への探検が始まる。魚、野鳥、水の汚れ…やがては環境や社会問題へと目が向く。子供自ら学習意欲を再生産していく活動を生き生きと描く。
内容説明
典型的な都市河川多摩川へ、地元の四年生がジャブジャブ入って「親子魚とり大会」。思わぬ大漁で川遊びのおもしろさにとりつかれ、多摩川通いが続く。それまでは気づかなかった川の素顔が、生き物をとおしてどんどん見えてきた。それは「なぜだろう」「もっと調べたい」という好奇心をかきたてられる日々であった。魚はもとより、水の汚れ、飲み水、化石、植物、野鳥、昔話…。やがて環境・社会問題へも目が向いていく。「多摩川水族館」「水生物病院」など、楽しい企てが次々とびだす。体と頭を総動員し、教師や親も巻き込んだ半年間のダイナミックな「授業」が展開された。
目次
第1章 多摩川に遊ぶ(親子魚とり大会;川が近づいてきた)
第2章 多摩川に学ぶ(テーマが決まる;多摩川水族館;多摩川は生きているんだね;川原から社会へ目を向ける)
第3章 多摩川は友達(和光いちょう祭り;家族と一緒に;多摩川はつらいよ;たくましくなった子どもたち;絵巻に挑戦)
第4章 その後の多摩川(卒業文集に見る多摩川;四年生と再び;多摩川はつらいよの会)