出版社内容情報
かかあ天下に空っ風の上州は「粉もの王国」。「おきりこみ」の味は絶品で、夕食には”つるつる”の音が家中に広がる。みそまんじゅうやおやきも詳しく紹介。
内容説明
この本は、大正の終わりから昭和の初めころの群馬県の食生活を再現したものです。
目次
奥利根の食―三国おろしに凍み豆腐も揺れる、街道沿いの山里
吾妻の食―豆腐を凍みさせ、炭を焼き、講に集い楽しむ人びと
高崎近郊の食―野菜を引き売り、だるまをつくり、赤飯、もちをおごり食い
奥多野の食―わり飯、雑穀、いも類で腹を満たす「米なし山中領」
赤城南麓の食―からっ風の下で育った小麦でつくるうどんやおきりこみ
東毛平担地の食―洪水に泣く米づくりと、恵み豊かな水場の魚
上州の熊猟と川漁―熊猟に賭けた猟師の知恵と技、利根川に棲む魚の漁法と食べ方
上州の焼きまんじゅう―からっ風が生んだ庶民の味
尾瀬の山小屋の食事―キャベツを播き、いわなを釣ってもてなす
人の一生と食べもの
群馬の食とその背景
群馬の食資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
及川まゆみ
2
同じく農村漁村文化協会が出した「伝承写真館 日本の食文化③ 北関東」の前身にあたるのがこの本かと思われます。作り方が細かく載っているのが嬉しいです。粉もの好きとしてはたまりません(*^_^*) 読メのデータには8ページとありますが、本文は356ページあります。おおまかに奥利根、吾妻、高崎近郊、奥多野、赤城南麓、東毛平坦地。ほかに熊猟、利根川水系の川漁、など。2012/10/25
sawahiko
0
海の幸が取れない内陸の食事は、非常に知恵をこらしたものになる。粉物文化の群馬の食生活本。自分の中で、食生活全集の1冊目がこの本だった。2015/03/18