市場原理と生活原理―マルクス・ケインズ・ポランニーを超えて

市場原理と生活原理―マルクス・ケインズ・ポランニーを超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784540891069
  • NDC分類 331
  • Cコード C1010

出版社内容情報

地球環境の破壊問題、豊かさの中での貧困など、従来の経済学では解けない基本問題に直面した現代にあって、市場原理を超え、自然と文化を包摂した「新しい経済学」の枠組を提示。

目次

経済学の転換(経済学転換の論理的・歴史的必然性;市場経済システムと経済理論;新古典派総合の経済学と現代経済学の課題)
経済学の枠組の根本的変革(近代科学・哲学の客観主義と従来の経済学の枠組;現代自然科学における枠組の変革;現代哲学における枠組みの変革;現代人文科学における枠組の変革;現代経済学における枠組の変革―市場原理と根源的生活原理)
資本主義社会の根本矛盾(資本主義経済の運動法則;資本主義の不安定性;不均衡の累積過程とその解決)
資本主義の諸段階と現代資本主義の矛盾(資本主義の歴史における市場原理と根源的生活原理との対立;自由主義と工場立法;帝国主義と社会政策;国家独占資本主義とケインズ的政策;現代資本主義とスタグフレーション)
現代資本主義の歴史的位置(マルクス・人類史の三段階把握と創造的モナトロジーの世界;ポランニー経済的自由主義の原理と社会防衛の原理の対立;来るべき共同体への基本的視点)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

3
レギュラシオン理論の山田鋭夫教授は市場原理と社会原理の相関分析。本著は生活原理。市場(経済)が社会に埋め込まれると指摘したポランニーまで超えるのは困難。宇沢弘文先生の社会的共通資本論も包摂し、暮らしとと市場の論理とどう距離感をとれるか考えさせられる。TPPや格差社会で本書出版時と時代背景は明らかに変容したが、テーマとしては色褪せていない。特に第三章第五節現代資本主義とスタグフレーションは重要である(212頁)インフレ政策で景気後退を阻止し成長へ転化させるも、国家独占資本主義の破綻へ。物価と賃金の強い相関。2013/03/06

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