出版社内容情報
上流、下流、きれいな川、汚れた川、それぞれに住む生き物はその川の個性と環境を知る貴重な手がかり。その個性と環境に合わせた生き物の〈すみわけ〉を知り、川をきれいに、豊かにする視点と方法を平易に示す。
内容説明
私たちは、川の生物たちがどう影響をうけるか、また周辺の陸上生態系や、ひいては人間の生活にまで及ぶ影響について予測をたてて行動をしなければなりません。川はだれのものでもないのですから、人間が一人合点の思いこみで突走ってはいけないのです。
目次
日本の川にはトビケラがいる
池の顔ぶれが変わってきた
湖にはプランクトンやベントスが多い
ダムがつくられ姿を消した生物
ダムに魚道がつくられた
生物によって川の汚れ具合を知る〔ほか〕
感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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1989年刊行。日本の川に住む生き物の種類や数を調べることで、水の汚れ具合がわかり、改善を行う様子を、素人にもわかりやすく描いた絵本。きれいな水~相当汚れた水の間に、段階を経て、特徴的な生き物が住んでいる。外来種や、ダム工事などの生物に対する影響、人間の活動によって大きく影響を受ける川の様子が絵ではっきりわかる。汚染のことがやたらに強調されるが、実は、川をきれいにしたい人も大勢いて、水質調査に協力する人も、改善のために活動している人もあり、効果も出ている場所もあり、将来に希望が持てる。川を大事にしようね。2024/03/20