出版社内容情報
巧妙なしくみで地下を流れ、人の目に見えない川、地下水。利用価値も大きいが汲み上げすぎれば地盤沈下を起こして大被害をもたらし、廃棄物を放置すれば汚染されて健康を破壊する。その望ましいつきあい方を提唱。
内容説明
地下水のしくみはたいへん巧妙で、また自然のバランスの変化を敏感に反映します。地盤沈下や地下水汚染のしくみ、あるいは水田が地下水の有力な涵養源であり、洪水を防いだりする働きをもっていることなどは、意外と知られていません。この本が、このような地下水のあらましを理解する上で、少しでもお役に立てば、大変うれしいことです。
目次
地下からきたおいしい水
水は地上と地下を行き来する
地下水と地盤沈下のかかわり
人間の作り出した物質が地下水を汚す
地下水と地滑り
地下は天然のマホウビン
地下水をエネルギーとして利用する〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワタナベ読書愛
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1989年刊行。空から降って来る雨が川になり、海に注ぐ。その途中で、地下に潜る水の流れ方や、働き、人への影響や、井戸等として活用する方法などを説明した絵本。地盤沈下は、地下水の使い過ぎが原因。水が地上を支えていたなんて、驚きだ。また、地下は温度が一定のため、それを利用して雪の積もった屋根の除雪や、ビルの冷房などに、水と温度を利用していることも初めて知った。冬の寒さを保管して夏の私に分けてあげたい(夏も同様)と思っていたが、そのうち実現するのではないかと、本書を見て思った。地下に温度を貯蔵…誰か実現して!2023/12/30
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