出版社内容情報
阿蘇は野焼きでよみがえり、萌え出る山菜や若草は人と牛の生命を育む。急流球磨川の水と豊かな米は生活の酒・焼酎を生んだ。天草の海にはさけんばかりの魚。豊かな肥後。
内容説明
この本は大正の末から昭和の初めに食事つくりにたずさわってきた方々からの聞き書きによってまとめました。肥後熊本の暮らしと食事を、阿蘇、球磨、熊本近郊、県北、県南、天草の六つの地域に分けて紹介しております。
目次
阿蘇の食―米、牛、山菜、川魚に恵まれる火の国
球磨の食―焼酎で疲れをいやし、農作業にはげむ
県北の食―麦、あわ、のいねの三穂飯に、からいもを入れて
熊本近郊の食―温暖な水田地帯に実る米、麦、季節の野菜
県南の食―田と川と海の恵みを受けてたくましく生きる
天草の食―麦飯とからいもの食をうるおす、海の幸
人の一生と食べもの
熊本の食とその背景