出版社内容情報
農村の暮らしや仕来たりと大きなかかわりをもつむらの「祭り」をとおして、1年の農作業を描く。苦しい時代を生き抜いてきたお年寄の会話のなかにあふれる思いやりとやさしさをみる。
内容説明
ふるさとと農業を見直す絵本シリーズ「夜田打」を発刊して、今年で10年たち絵本も10冊となりました。10冊目の「むら祭り」は、農村のくらしやしきたりと大きなかかわりのある「祭り」をとおして、むらの1年の農作業にもふれました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
21
稲刈りの後は麦まき、柿の収穫と続いて、祭りは夏秋だけでなく冬や早春にもある 遠山の霜月祭り(12月)、坂部の冬まつり(1月)、新野の雪祭り(1月)、飯田のお練り祭り(3月)が描かれている あとがきに『苦しい時代を生き抜いてきたお年寄りの会話の中に学んでいただきたい事柄をふれました。微意おくみとり下されば幸いです。』 1986刊2019/05/26
りるふぃー
9
お祭りには、色々な意味合いがありそう。農作業の合間の息抜きや楽しみになる。四季の農作業のリズムに合わせて組まれていて、1年のリズムがほどよく整う。鬼滅の刃で、炭次郎が神楽から呼吸を習得したように、踊り自体にも、深い意味合いがありそう。昔と今を繋ぐ踊り。昔の人達は、心が充実した暮らしをおくっていたのだろう。このまま突き進むデジタル社会か、昔を見直した暮らしか、どちらが本当の幸せにつながるか、最近はっきりと見えてきている気がする。2023/11/27