出版社内容情報
むかしあった祈祷や虫封じの風習の話を通して、健康管理の大切さに気づいた農協婦人部の人たちの活動、農協や青年部・婦人部の努力で厚生連病院がつくられていく過程を描き、健康を守る運動の大切さを学ぶ。
内容説明
この絵本は、農協の「80年代長期計画」の中の「健康で豊かな生活実現の為の活動」の一環として、明るく健康な生活を送るため、地域ぐるみの健康管理活動を強化しようとの願いから発刊しました。飯田地方には厚生連病院がない為、農夫病の治療や予防、研究等が他地区より遅れていることから、農協や青年部、婦人部が中心となってその実現に向けて運動中です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
16
地域ぐるみの健康管理活動を強化しようという願いから発刊 元本1980年 1986刊2019/05/26
ワタナベ読書愛
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1986年刊行。明治・大正・昭和の初期ごろの長野県飯田あたりの農家の人の、健康や病気に関する考え方や風習、病院を作るまでの経緯が描かれている絵本。貴重な庶民の歴史。今では考えられないくらい、医療が庶民は利用できない状況で、まじないやお祈り、神社仏閣の参拝に頼り切るしかなかった切なさがビンビンに伝わってくる。印象に特に残ったのが、落ちている紙を拾った孫に、お祖母ちゃんが注意する場面。病気を捨てるまじないの紙だから、拾った人に「誰かが捨てた病気」がとり憑くと恐れられていた。そのくらい大変だった。ご先祖様に感謝2023/03/19