出版社内容情報
全日農栃木県連書記長が当事者として描く、大正から昭和戦時下の農民運動の赤裸々な記録。特高などの当時の貴重な資料を駆使し、地主・資本家との武装闘争に彩られた栃木県農民の闘いをあざやかに浮彫り。年表付。
目次
目覚め団結し起ち上がる農民―大正期の農民運動
政党の指導と農民運動―大衆党直属時代
治安維持法下に苦闘する農民運動―栃木県農民組合時代
連帯と分裂の中の農民運動―全国農民組合加盟と分裂
暴力と弾圧の嵐のなかで決起する農民(その1)―阿久津村事件の前哨戦
暴力と弾圧の嵐のなかで決起する農民(その2)―阿久津村事件の顛末
大衆動員と運動の前進―全会派栃木県協議会の結成とその運動
農民委員会闘争の典型―全県にひろがる飯米闘争
運動内部のきびしい闘い―社会大衆党の動揺と分裂
農民戦線の再統一
組織合同と運動の多様化
デマや切崩しと闘う農民組織―小作争議防止委員会と大屋事件
最後の昂揚と抵抗―非常時下の農民運動
戦争と弾圧のなかに消えた農民運動―人民戦線事件と全農の崩壊
付録 戦前における「栃木県の無産政党一覧」
栃木県農民運動年表