出版社内容情報
状況と学問をかかわらせる新たな方法を思索し自らの学問を鉛の社会学と規定した著者晩年の論考を集成。氏の市民論、共同体論の内的展開を追体験し民衆の側の学問の本質を探究する本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
里のフクロウ
1
「農業の豊さ」を問う姿勢(態度)のあり方を問うものとして理解した。農業人ではない都会人(市民)が近代経済理論に基づき在りもしない農民層の解体をうそぶき、学者は西欧の受け売りで末消化の「農学」をしたり顔で説き、同じく役人が近代化理論で「農政」を押しつけてきたことに対する懐疑と反旗ののろしである。著者の農業観はなかなか直截には現れては来ない。最終章「学問の方法」で、しかも後半にいたってようやくその片鱗を見ることができる。いずれにしても「農業の豊かさ」に迫ることは難儀であることを思い知らされたことが実感である。2016/12/15
-
- 電子書籍
- 素直になれない直美ちゃん(2)
-
- 電子書籍
- 勢い婚・旦那様は愛妻家です【タテヨミ】…




