百姓・宇根豊と考える農の哲学 下 殺さずに食べることはできるか

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  • サイズ 46判
  • 商品コード 9784540251443
  • Cコード C0010

出版社内容情報

食べることは生きものを殺すこと。そして農業は日々、生きものを殺し続ける職業である。だがそのことを百姓はふだんそれほど意識していないし、悩むこともない。それは、いのちと「また会える」と確信しているからではないか。そして、農によって、生きものを含む天地自然が人間の身体に入り込むようになったからではないか。しかし、農が産業としての農業に変わっていくなかで、人間もまた自然(天地)から切り離された存在になっていった。百姓の本来のあり方から、人間中心主義の農業を超えて「めぐみ返し」としての農を取り戻す道を模索する。


【目次】

はじめに 「いのち」の謎がわかった

1 食べものは、生きものだよね
 1話 「食べもの」が「生きもの」だということを忘れないのはなぜ?
 2話 食べるときの殺生を悩まずに済むのは、どうしてか?
 3話 「ごはん」の中に詰まっているものは何?
 4話 「どこでとれたの」と尋ねる習慣はなぜ生まれたのか?
 5話 食べものが「季節」を伝えてくるのはなぜかな?
 6話 「いただきます」は、何に、誰に向かって言っているの?
 7話 食べものは食べる前に、神棚や仏壇に供えていたのはどうしてか?
 8話 「培養肉」や「クローン家畜」で、私たちは何を失うのだろうか?
 9話 「ベジタリアン」も植物の「いのち」は奪っているのではないか?
2 食べもののいのちと人間のいのちは同じなの?
 1話 なぜ、生きていることは「いのち」があると言うのだろうか?
 2話 どうして「いのち」という命名はすごいのか?
 3話 ほんとうに自分の(人間の)「いのち」と生きものの「いのち」は同じものか?
 4話 「草にまた会える」という感覚は、どこからくるのか?
  COLUMN 日本では遅れている「動物の福祉」の取組み
 5話 百姓ならではの「いのち」のとらえ方とはどういうもの?
 6話 「土になる」ではなく「土にかえる」と言うわけは?
3 「アメツチ(天地)」って、いったい何?
 1話 「アメツチ(天地)」が身近なものになったのはなぜか?
 2話 「アメツチ」という言葉は、農耕によってどう変わったのか?
 3話 アメツチに「有用なもの」「無用なもの」の区別はあるのか?
 4話 「アメツチ」と「自然」のちがいとは?
4 生きものを相手にするって、いいものなの?
 1話 「センス・オブ・ワンダー」をなくした先には
 2話 「アニミズム」という言葉は、なぜ復活したのか?
 3話 なぜ人間の身体の名前と、草木の名前は同じなのか?
 4話 名前を付ける方法と気持ちはどういうものだったのか?
 5話 なぜ「人は、もともと草だった」という言い伝えがあるのか?
 6話 「草木」へ「生まれ変わたい」という願望はどうして生まれたのか?
 7話 「生きもの」には、ほんとうに「タマシイ」があるのか?
 8話 「生きもの語り」を復活させることはできないか?
  COLUMN 稲の花の「生きもの語り」です!
 9話 百姓の「風景」の見方は、なぜ独特なのか?
5 生きものたちの悩みがわかるかな?
 1話 田んぼの生きものたちはなぜ減ってしまったのだろうか?
  COLUMN 「田んぼの生きもの全種リスト」と夜空の星たち
 2話 「生物多様性」という言葉からこぼれ落ちるものとは何だろうか?
  COLUMN 「多面的機能」に決定的に欠けているもの
  COLUMN 「メタンガス」