出版社内容情報
24刷・累計7万3000部のロングセラー『石灰で防ぐ病気と害虫』の第2弾。現代農業が「石灰防除」を最初に特集したのは2007年6月号。細胞壁の強化、病害抵抗性の誘導、高pHによる病原菌抑制など、石灰の働きでさまざまな病気と害虫が防げる。作物が吸収しやすいよう、石灰ふりかけ、葉面散布など追肥的施用で適期に効かせる。2009年までの記事が本にまとめられた後も、現場で工夫が重ねられ、改造ブロワーやドローン散布、ジャガイモ石灰追肥、発酵&酢酸カルシウムなど新たな実践や、石灰由来の活性酸素が病原菌を抑える新知見も出てきた。本書は、この16年間で進んだ技術と知見をまとめたカラーの新版。肥料原料は尿素・燐安・塩化カリなど、どれも輸入品で高騰しているが、石灰は日本では珍しく自給率100%の鉱物資源で価格も安定している。卵の殻やカキ殻も石灰。異常気象が常態化する中、作物体の強化、激夏への対応、食味・品質アップなど石灰の役割は増すばかり。「みどり戦略」の流れにも合致する。