出版社内容情報
2011年の東日本大震災以降、激甚化する災害のもと展開されてきた「農業ボランティア」の実態に迫る、初の著書。「農業ボランティア」は「生業支援」を目的とし、農地・農業用施設の土砂の撤去、農地管理、販売支援など多岐にわたる。ただし、炊き出しなどの「生活支援」を行う「災害ボランティア」と違って制度的な裏づけがなく、取り組む主体もボランティア・NPO、農協、被災農家などさまざまである。こうした災害からの農業・農村の復旧・復興にいたる軌跡を、当事者たちへの聞き取りなどのフィールド調査から明らかにする。
【 目次 】
第1章 自然災害と農業ボランティアの胎動
第2章 農業をはじめた農地復旧ボランティア--支援者の当事者性と復興への関わり[東日本大震災(2011年)・宮城県仙台市]
第3章 NPOは被災農村をいかに支援したのか--里地・里山保全と災害復興[平成24年7月九州北部豪雨(2012年)福岡県八女市・うきは市]
第4章 活かされた地域おこし協力隊の実践知--カライモの苗植え・収穫支援と組織化のプロセス[熊本地震(2016年)・熊本県西原村]
第5章 JAが開設した初のボランティアセンタ--三者連携による農地復旧と農業復興の新機軸[平成29年7月九州北部豪雨(2017年)・福岡県朝倉市]
第6章 被災農家とボランティアが織りなす復旧--多様な主体による支援と営農再開の課題[西日本豪雨(2018年)・愛媛県宇和島市]
第7章 複数セクターの連携による土砂撤去--災害文化の限界と越境的ネットワークの意味[令和元年東日本台風(2019年)・長野県長野市]
第8章 農業ボランティア活動の課題と展望--制度化と伝播の様相、そして連帯のゆくえ
第9章 農業ボランティア活動を立ち上げる
内容説明
農業と農村の復旧・復興には何が必要か?東北・九州・四国・甲信越の被災地にて多岐にわたる「生業支援」を行ってきた「もう一つの災害ボランティア」。農業ボランティアの実態に迫る。
目次
第1章 自然災害と農業ボランティアの胎動
第2章 農業をはじめた農地復旧ボランティア―支援者の当事者性と復興への関わり[東日本大震災(2011年)・宮城県仙台市]
第3章 NPOは被災農村をいかに支援したのか―里地・里山保全と災害復興[平成24年7月九州北部豪雨(2012年)福岡県八女市・うきは市]
第4章 活かされた地域おこし協力隊の実践知―カライモの苗植え・収穫支援と組織化のプロセス[熊本地震(2016年)・熊本県西原村]
第5章 JAが開設した初のボランティアセンター―三者連携による農地復旧と農業復興の新機軸[平成29年7月九州北部豪雨(2017年)・福岡県朝倉市]
第6章 被災農家とボランティアが織りなす復旧―多様な主体による支援と営農再開の課題[西日本豪雨(2018年)・愛媛県宇和島市]
第7章 複数セクターの連携による土砂撤去―災害文化の限界と越境的ネットワークの意味[令和元年東日本台風(2019年)・長野県長野市]
第8章 農業ボランティア活動の課題と展望―制度化と伝播の様相、そして連帯のゆくえ
第9章 農業ボランティア活動を立ち上げる
著者等紹介
齊藤康則[サイトウヤスノリ]
東北学院大学地域総合学部准教授。専門は地域社会学、災害社会学。2010年東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程単位取得退学。大分大学福祉科学研究センター、山口学芸大学教育学部を経て、12年より同大経済学部准教授、23年より現職
朝廣和夫[アサヒロカズオ]
九州大学大学院芸術工学研究院教授。専門は緑地保全学。1995年九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程修了。(株)アーバンデザインコンサルタントを経て、1996年より同大助手、ロンドン大学インペリアルカレッジ客員研究員、03年より九州大学芸術工学研究院環境計画部門助手。09年より同大准教授。23年より同大教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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