出版社内容情報
なぜ兵庫県豊岡市は、世界に知られる「コウノトリと人が共に暮らすまち」になれたのか? 高度経済成長のあおりを受け、1971年に最後の1羽が日本から姿を消してしまったコウノトリ。苦節の人工飼育を経て24年後に見事に蘇り、現在日本全国を飛び回るコウノトリは400羽近くを数えるまでになった。
その野生復帰に長年携わってきた著者による、まちづくり奮闘記。生育の場としての無農薬・減農薬農業の推進、休耕田のビオトープ化、「コウノトリ育む米」のブランド化など、「人と生きものが共生できる」地域づくりを始めたい人、必読!
内容説明
コウノトリの棲みやすい“まち”は、人も暮らしやすい。その信念から「まちづくり」を実践し、「生きものを育む農業」の先進地として注目され続ける豊岡市。人と生きものが共生できる地域づくりを始めたい人、必読!
目次
コウノトリに魅せられて―「特別な鳥」か「田んぼの邪魔者」か?
人間に翻弄されてきたコウノトリ―但馬の歴史から
絶滅からの鮮やかな復活劇―1963~1990年
コウノトリ、環境問題のシンボルになる―1991~1992年
国際かいぎ開催!コウノトリでまちづくり―1993~1994年
自然保護のための用地買収は「善」か?―1995~1999年
野生復帰は「転がる雪だるま」のように―2000~2005年
「コウノトリ育む農法」ことはじめ―1992~2003年
河川自然再生のシンボルとしての湿地づくり―2002~2018年
コモンズの再生・田結地区の挑戦―2006年~現在
地域から世界へ―羽ばたくコウノトリ
人と自然が共生する社会へ―終わりなき問い
付録:コウノトリとはどんな鳥なのか
著者等紹介
佐竹節夫[サタケセツオ]
日本コウノトリの会代表。1949年、豊岡市生まれ。近畿大学卒業後、1972年に豊岡市役所に入職。1990年から豊岡市教育委員会社会教育課文化係長としてコウノトリ保護増殖事業を担当。以後、コウノトリ野生復帰計画、コウノトリの郷公園建設計画、コウノトリと共生するまちづくり等に携わる。コウノトリの郷公園推進室長、コウノトリ文化館長、コウノトリ共生課長を経て2008年に退職。2007年に市民の立場でコウノトリの野生復帰に取り組む「コウノトリ湿地ネット」を設立。2016年からは「日本コウノトリの会」に発展改称させ、代表を務め今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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