内容説明
調査者が地域社会などの調査対象に対して一定の働きかけや介入を行うことを内在化させているアクションリサーチ。アクションリサーチの成果はどのように書かれるべきなのか、そしてアクションリサーチはこれまでの研究蓄積の読み直しの契機をどのように作るのか―。この二つの問いを軸に、村落研究のアクチュアリティとはなにかを問い直す。
目次
共通テーマ アクションリサーチという問い―フィールドとの向き合い方を考える
序 問いとしてのアクションリサーチ
第1章 アクションリサーチはどこから来てどこへ行くのか
第2章 農村社会研究における参加型アクションリサーチの可能性―亀岡市での食農政策創設実践を事例に
第3章 「T型集落点検」からみた『槻木プロジェクト』のリアル(社会過程)―「現場還元型の地域社会調査」を目指して
第4章 “視点論文”地域の命脈を問う調査から考える―調査者と調査協力者との対話を通して
第5章 村落社会学者と調査対象地との関わり―似田貝―中野論争および神崎による新池調査の事例から
終章 アクションリサーチが照らし出す村落研究の課題と可能性
研究動向
著者等紹介
原山浩介[ハラヤマコウスケ]
日本大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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