ふゆみずたんぼを巡る旅―生きものにぎわう田んぼの世界

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ふゆみずたんぼを巡る旅―生きものにぎわう田んぼの世界

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784540222061
  • NDC分類 616.27
  • Cコード C0040

出版社内容情報

稲刈り後の田んぼに水を入れ、冬の間も湛水しておく、あるいは湿地状態にしていくことを冬期湛水水田という。著者らは冬期湛水水田を「ふゆみずたんぼ」と呼びならわし、全国で普及・啓発に努めてきた。「ふゆみずたんぼ」は稀少な動植物の住みかとなり、代替湿地として渡り鳥の中継地となるなど、生物多様性の観点からも注目されている。さらに、「ふゆみずたんぼ」ではイトミミズによってトロトロ層が形成されることで、化学肥料や農薬に頼らない稲作が可能になることがわかってきた。
本書は宮城県を拠点に「ふゆみずたんぼ」での生きもの調査に取り組んできた著者が、全国の実践者を訪ね、多様な取り組みを聞き取った記録である。東日本大震災からの水田の復興における「ふゆみずたんぼ」の活用や、生物多様性や渡り鳥の保護になかかわる国際条約において、水田の価値を位置づけるなど、著者自身の取り組みも詳しく紹介されている。


【目次】

序章 「ふゆみずたんぼ」へ旅立つ前に

1 「ふゆみずたんぼ」とは何か
2 「ふゆみずたんぼ」命名の由来  
3 本書の構成

1章 鳥類と「ふゆみずたんぼ」

1 雁の塒(ルビ:ねぐら)となった「ふゆみずたんぼ」
2 トキと「ふゆみずたんぼ」
3 コウノトリ野生復帰と「ふゆみずたんぼ」
4 「なつみずたんぼ」とシギ・チドリの渡り

2章 「トロトロ層」とイトミミズ 

1 名蔵アンパルの土吹虫(ルビ:ズーフムシ)
2 最北の「ふゆみずたんぼ」
3 「夢の谷」の糸蚯蚓(イトミミズ)神社
4 イトミミズがつくる泥の世界

3章 水草の多様性と「ふゆみずたんぼ」

1 宮城県加美町・長沼太一さんの田んぼの水生植物
 2 伊豆沼・内沼の「ふゆみずたんぼ」とミズアオイ
3 舘野かえる農場の「ふゆくさたんぼ」
4 庄内の哲学者、佐藤秀雄さんの「ふゆみずたんぼ」

4章 生物多様性管理と「ふゆみずたんぼ」

1 Y・Iの木とアシナガグモ
2 プランクトンと「ふゆみずたんぼ」
3 光合成細菌と「ゆきみずたんぼ」
4 田んぼの侵略者は誰か? 

 

5章 農書にみる「ふゆみずたんぼ」の持続可能性

1 会津農書と「ふゆみずたんぼ」
2 蕪村の見た「ふゆみずたんぼ」
3 伊達吉村の絵巻物と「ふゆみずたんぼ」
4 「ふゆみずたんぼ」の系譜と未来

6章 「ふゆみずたんぼ」から見る農村の未来

1 山に木を植えた大潟村の百姓  
2 400年続く千框の棚田
3 三方五湖の「環境用水」
4 広渕沼と北村の風致を考える

7章 東日本大震災からの田んぼの復興

1 気仙沼市大谷地区の学校田んぼ
 2 塩竃市寒風沢島の田んぼ
 3 南三陸町志津川熊田地区の田んぼ
4 陸前高田市と石巻市渡波の復興
 
8章 環境教育と「ふゆみずたんぼ」 

1 「原体験」と「ふゆみずたんぼ」
2 すぎやま農場と「ふゆみずたんぼ」

9章 国際条約と「ふゆみずたんぼ」

1 国際条約のリーフレットとポスターと「ふゆみずたんぼ」
2 世界農業遺産と「ふゆみずたんぼ」

内容説明

冬の間、水を溜めたままにすることで、田んぼの生物多様性は飛躍的に高まり、雁やカモなど鳥類の餌場にかわる。さらに、イトミミズによってトロトロ層が形成されると、化学肥料や農薬に頼らない循環型稲作も可能になる。田んぼの生きもの調査を続ける著者が、約20年にわたって全国各地の「ふゆみずたんぼ」(冬期湛水水田)を訪ね歩き、実践者の声を丹念に聞きとった貴重な物語。

目次

序章 「ふゆみずたんぼ」へ旅立つ前に
1章 鳥類と「ふゆみずたんぼ」
2章 「トロトロ層」とイトミミズ
3章 水草の多様性と「ふゆみずたんぼ」
4章 生物多様性管理と「ふゆみずたんぼ」
5章 農書にみる「ふゆみずたんぼ」の持続可能性
6章 「ふゆみずたんぼ」から見る農村の未来
7章 東日本大震災からの田んぼの復興
8章 環境教育と「ふゆみずたんぼ」
9章 国際条約と「ふゆみずたんぼ」

著者等紹介

岩渕成紀[イワブチシゲキ]
NPO法人「田んぼ」特別顧問(元理事長)。宮城教育大学教育学部卒。小中学校教諭を経て、1990年兵庫教育大学生物学科修士課程修了。仙台市科学館学芸員、宮城教育大学環境教育実践センター客員教官、2002年より宮城県立田尻高等学校教諭、2006年に退職して、NPO法人田んぼ設立、後現職。田んぼの生きもの全種リストプロジェクト幹事、日本雁を保護する会幹事、NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ理事、民間稲作研究所理事、NPO法人メダカのがっこう顧問、首都圏コープ事業連顧問等を歴任。専門とする分野 水田生態学、歴史・地理生態学、有機農業、地域農業システム、生活文化・農村文化、水田の生物多様性、環境教育など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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