出版社内容情報
人・農地プラン実質化や農村政策の総合化、中山間地域等直接支払における集落戦略の重点化など、農村への新たなアプローチが求められてきている。アクション・リサーチの新しさは、行政や専門家が現場の人たちとともに話し合い、将来像を共有して試行錯誤する場をつくることである。トップダウン型のプランを現場の実践とその分析によって軌道修正し、ボトムアップ型に転換する方法論ともいえる。本書は地域おこし協力隊の受け入れや総合政策の策定などの過程を通して、アクション・リサーチ活用の勘所を明らかにする。
【目次】
序 今、なぜアクションリサーチなのか
第 1 部 現場とともに地域を変える方法論
第 1 章 現場の不全感とアクションリサーチ
第 2 章 新しくて懐かしいワークショップ
第 3 章 3つの空洞化を乗り越える仲間づくり
第 2 部 アクションリサーチを立ち上げる
第 4章 地域おこし協力隊から始まるアクションリサーチ
第 5章 農村政策から始まるアクションリサーチ:攻めと守り
第 6章 総合計画・総合戦略の実施化
第 3 部 アクションリサーチを持続させる
第 7 章 目標をうまく共有する
第 8章 尊重の連鎖をつくる
第 9 章 根ともつことと翼をもつこと
結 農村学へ
内容説明
「地域での話し合いなんて、もう無理」という前に。いくらワークショップをやっても決まりきった意見しか出てこない。もう地域のことはトップダウンで決めるしかない…と、あきらめる前に、ワークショップという手法の大もとにある「試行錯誤の思想」=アクションリサーチに立ち返ってみたい。本書には社会学者が現場で真剣に悩み、地域の人と共に切り拓いた「話し合いを変える実践と理論」が示されている。
目次
序 今、なぜアクションリサーチなのか
第1部 現場とともに地域を変える方法論(現場の不全感とアクションリサーチ;新しくて懐かしいワークショップ;3つの空洞化を乗り越えるには)
第2部 アクションリサーチを立ち上げる(地域おこし協力隊から始まるアクションリサーチ;農村政策から始まるアクションリサーチ:攻めと守り;総合計画・総合戦略の実質化)
第3部 アクションリサーチを持続させる(目標をうまく共有する;尊重の連鎖;根をもつことと翼をもつこと)
結 農村学へ
著者等紹介
平井太郎[ヒライタロウ]
弘前大学大学院地域社会研究科教授。1976年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学、博士(学術)。社会学(環境をめぐる合意形成)を専門とする。2011年より集落支援員・地域おこし協力隊の全国研修会講師を務める。農林水産省新しい農村政策の在り方に関する検討会委員。総務省地域力創造アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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