満洲難民感染都市―知られざる闘い

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満洲難民感染都市―知られざる闘い

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784540221057
  • NDC分類 222.5
  • Cコード C0021

出版社内容情報

終戦直後の旧満洲。ソ連軍の侵攻から逃れてきた難民たちは、ようやくたどり着いた満洲最大の商工業都市・奉天(瀋陽)で、飢えや発疹チフスなどの感染症によって次々と亡くなっていった。
そこでいったい何があったのか。
著者は奉天での難民の大量死の一因が救済事業の遅れにあったとみて、当時の状況を資料や満蒙開拓団員、居留民、満洲医科大学の関係者などの証言からつぶさにたどっていく。難民と居留民を隔てる「見えない壁」の存在。医薬品が乏しいなか、ワクチン開発や巡回診療に奔走した満洲医科大学の医師や学生、看護師たち……。
NHK-BS1スペシャルをもとに、追加取材による新たな証言を含めて再構成。感染爆発と戦争が身近になった時代を生き抜く上で、多角的に物事を見る目を養う、貴重な歴史証言の書である。

山本太郎氏(長崎大学名誉教授・国際保健学)推薦
「知られざる事実が資料や証言から次々と明らかにされる。ポストコロナを生きる私たちは過去に何を学ぶべきだろうか?」
【目次】
はじめに/プロローグ
第一章 黒姫郷開拓団と取り残された人たち
黒姫郷開拓団と父とのかかわり/困難を極めた開拓民募集と歴代の団長たち/ソ連軍の侵攻と避難民を襲った悲劇/犠牲者が拡大した三つの要因/コラム 満蒙開拓団とはどういうものだったか
第二章 ソ連軍の侵入と避難民の流入
満洲最大の商工業都市・奉天/ソ連軍の侵入避難してきた日本人たち/居留民会の設立/「難民化」することの怖さ/ ソ連軍の暴行と婦人「特攻隊」
第三章 追い詰められる難民
難民収容所/開拓医療の拠点 満洲医科大学/巡回診療班と救護所の設置/届かぬ満洲からのSOS/黒姫郷開拓団
第四章 遅れた難民の救済
発見した救済の手掛かりの発見/資金難がもたらした救済事業の遅れ/居留民と難民の分断
第五章 発疹チフスの蔓延と満洲医科大学の活躍
発疹チフスの蔓延/感染の脅威/患者の隔離/命がけのワクチン製造/コラム 安部公房の父・浅吉の殉職 
第六章 子どもたちの行方
居留民に広がる生活の困窮/孤児収容所に預けられた子どもたち/中国人に預けられた子どもたち/ただ生きる、そのために
第七章 動き出した救済活動
資金工作/難民の市内保護疎開/座布団の“根こそぎ動員”がもたらしたもの/北條秀一と協同組合運動とのかかわり/威力を発揮したシラミ駆除器/ペストの発生と防疫活動/救済から生活の自立へ/コラム 繰り返されたペストの大流行
第八章 待望の引き揚げ
満洲をめぐる大国の野望/国共内戦とアメリカの調停/引き揚げの開始/北條の逮捕/二人の恋/孤児中隊の帰還/それぞれの帰国/コラム 安部公房の引き揚げ
第九章 取り残された人たち
瀋陽に残った日本人/激化する内戦/中共軍に留用された人たち/中国残留孤児
エピローグ
それぞれの戦後/北條秀一 崎山ひろみ 三石忠勇 手塚元彦/その後の満洲医科大学/黒姫郷残留者の帰国

内容説明

終戦直後の旧満洲。ソ連軍の侵攻から逃れてきた難民たちは、ようやくたどりついた奉天(瀋陽)で、飢えや発疹チフスなどの感染症によって次々と倒れていった。そこで何が起こり、人びとはそれにどう立ち向かったか。満蒙開拓団員などの難民や居留民、満洲医科大学の関係者などの貴重な証言と資料から明らかにする。

目次

第1章 黒姫郷開拓団と取り残された人たち
第2章 ソ連軍の侵入と避難民の流入
第3章 追い詰められる難民
第4章 遅れた難民の救済
第5章 発疹チフスの蔓延と満洲医科大学の活躍
第6章 子どもたちの行方
第7章 動き出した救済活動
第8章 待望の引き揚げ
第9章 取り残された人たち

著者等紹介

矢島良彰[ヤジマヨシアキ]
1948年長野県生まれ。明治大学政経学部卒業。1987年映像製作会社テムジン設立。プロデューサーとして数多くのドキュメンタリー番組を製作してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちさと

17
終戦間際の満洲。地方に散らばって入植していた満蒙開拓団はソ連軍の侵攻から着の身着のまま逃れ、ようやく大都市奉天に辿り着く。しかしそこは、略奪と強姦、追い剥ぎに殺人の地獄だった。栄養失調の身の上に発疹チフス、ペスト、コレラが襲い掛かり、引揚げまでの犠牲者は約25万人にのぼる。本書は当時の状況を、資料や満蒙開拓団員、都市住民、満洲医科大学の関係者などの証言から辿っていくんですが、ここにあるのはもう混乱の地獄の極み。とっとと逃げた関東軍を棚に上げてなんですが、ソ連という国は本当に鬼畜だなと呟かずには居られない。2025/04/20

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