出版社内容情報
現代の酪農では「生産病」(代謝性疾病や周産期疾病)等による生産寿命の短縮が大きな問題となっており、こうした中、乳牛の健康と良質な乳生産を維持していくには、今一度、ルーメン(第一胃を中心とする反芻胃で、膨大な微生物が生息)をもつ乳牛の基礎となる生理(ルーメン環境の健全化と恒常性の維持)を見直し、そのすぐれた機能を十分に発揮させるような飼養管理が求められている。そこで本書では、ルミノロジー(ルーメンの機能を追究する科学)をベースにした乳牛の生理と飼育管理の着眼点やヒントをわかりやすく解説する。