内容説明
国土の均衡ある発展と中央・地方の格差是正、新型コロナの突出にも見られる東京圏一極集中弊害の解消、分散型社会の形成等、ポスト・コロナ社会を見据えた地方・農村政策論。
目次
第1部 農村問題の理論と政策―その枠組みと再生への展望
第2部 農村の変貌(農村問題の構図;集落の動態―2000年農業センサス分析)
第3部 中山間地域等直接支払制度の形成・展開・課題(制度形成の背景と特徴;制度の成果と実践的課題 ほか)
第4部 農村政策の模索と展開―動き出した諸政策(農村政策の模索;地域振興一括交付金―民主党政権下の模索 ほか)
第5部 地方創生下の農村―動き出す人びとと地域(地方創生の論点;田園回帰 ほか)
著者等紹介
小田切徳美[オダギリトクミ]
1959年、神奈川県生まれ。明治大学農学部教授(大学院農学研究科長)。専門は農政学・農村政策論、地域ガバナンス論。東京大学大学院単位取得退学、博士(農学)。(財)農政調査委員会専門調査員、東京大学農学部助手、高崎経済大学経済学部助教授、東京大学農学部助教授等を経て2006年より現職。高知大学客員教授。日本地域政策学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えも
16
暫く積んであったが、図書館が休館になり漸く読了▼農村問題の第一人者である著者が、食料農業農村基本法制定後から現在まで、20年間の農村政策に係る著述をまとめたもの。国土庁や建設省との共管だった農村政策が新法で農水省所管となり、その後、限界集落、中山間地域、田園回帰といったキーワードでそれぞれ語られてきた各時代の軌跡が語られている▼こうして見ると、著者は各時代の農村政策に期待し、毎回半分裏切られてきたようにも思えるが、今回は計画策定にも関わり、最後の期待をかけているようにも読める▼正直、懐かしく読みました♪2021/09/09
Go Extreme
2
農村問題の理論と政策―枠組みと再生への展望 農村の変貌:農村問題の構図 集落の動態―2000年農業センサス分析 中山間地域等直接支払制度の形成・展開・課題:制度形成の背景と特徴 制度の成果と実践的課題 地域農政としての制度 直接支払いとしての制度 農村政策の模索と展開―動き出した諸政策:農村政策の模索 地域振興一括交付金 新しい集落対策 小さな拠点の形成 新しい過疎法 地方分権改革と市町村合併 ふるさと納税 地方創生下の農村―動き出す人びとと地域:地方創生の論点 田園回帰 地域おこし協力隊 にぎやかな過疎2021/04/25
芋煮
0
中山間直接支払いや様々な省庁の地域政策、その底流にある自治体や集落の動きについて、ある程度体系的にまとめられている。2022/01/31
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