出版社内容情報
農薬の成分から選び方、混ぜ方までQ&A方式でよくわかる。農薬ラベルでわかること、ラベルに書いていない大事なことに分けて解説
内容説明
農薬の成分から選び方、混ぜ方までQ&A方式でよくわかる。たとえば、“農薬の「成分」って何のこと?”“商品名は違うのに成分が同じ農薬は多い?”“ミニトマトはトマトと同じ農薬でいいの?”といった「基本的なことだけど大事な話」が満載。“RACコードって何?”“混ぜると効き目がアップする農薬は?”“多品目畑で使いやすい農薬は?”といった現場の悩みにも応える。この一冊で農薬の効かせ上手になって減農薬へ!
目次
第1章 農薬ラベルからわかること(農薬の名前の話;成分の話;登録の話;剤型の話)
第2章 農薬ラベルには書いてない大事な話(予防剤と治療剤の話;残効の話;混用の話;値段の話;有機JASで使える農薬の話;農薬の捨て方の話)
第3章 多品目栽培の農薬選び(まずは、「野菜類」に適用のある銅剤・BT剤・デンプン液剤で;「野菜類」に登録のある農薬一覧;予防万能殺菌剤・銅剤を使いこなす;複数作物に登録のある農薬、どう探す?)
第4章 果樹の農薬選び(マシン油の効果的な使い方;安くて、こんなにいいクスリ銅剤)
第5章 イネの箱施用剤選び(RACコード付きイネ箱施用剤一覧;箱施用剤は2年に1回でも十分)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようへい
6
虫の神経、呼吸(エネルギー代謝)、皮膚、成長ホルモン、消化器などに作用してダメージを与える。毒の話ですね。農薬を散布しても偶然いた抵抗性個体が生き残ってしまえば、繁殖によって抵抗性を持つ害虫が増えてしまう。だから違うタイプの農薬も散布してその害虫を駆除しなければならない。農薬はサッと浸透して人間の口に入る前に分解されて残留しないようする必要がある。抵抗性とのイタチごっこに人や環境に優しい物質を探し求めるため、年々難易度が上がり、開発に何十億もの費用がかかる。農薬の世界も底が知れないな。2020/05/22
Lagavulin
4
農家さんとの話の種、自分の家庭菜園に活かせな以下とパラパラ読み。わかりやすかった。2022/05/04
Kan
4
農薬に詳しくなりたいので読んでみた。ポイントは3つ。一、農薬を利用するときは適正な量(ラベルに記載されているとおりに)を利用する。ニ、農薬の系統(TACコード)と作用機作(神経、皮膚の合成、ホルモン攪乱、呼吸阻害)を理解し、同一圃場ではいろんな系統(ネオニコチノイド、有機リンなど)の農薬を散布する。3、予防剤と治療剤-予防剤で害虫の初発を抑えるのが基本 農薬はよくわからない(カタカナが多い)ので実際に使ってみて理解するしかない。2021/02/23
あるなし
0
ラベルがめくれるようになってること、そこに書かれてる大切なこと、実際の使用時の注意。種類によって混ぜ方にもコツが!2023/08/26
tosco
0
殺虫剤が効く仕組みと系統の関係など、これでもかというくらい大きなシンプルなイラストでページを割いて解説されているので、自分のように農業に携わったこともない素人には大変ありがたかった。ただ基本的には実用向けの内容なので、素人に縁のある内容は少ない。2020/07/05