目次
第1章 伝統工法で家を造る(伝統工法にこだわる―大工 星清信さん;昔の家を移築して技を学ぶ―大工 嶋澤恭雄さん ほか)
第2章 伝統工法の素材をつくる(山に木を残す持続型森林経営―林業 橋本延子さん・忠久さん;林業で馬の価値を高める―馬方 岩間敬さん ほか)
第3章 伝統工法の家に住む(茅屋根を自分で補修―農業 坂口純一さん;榧の柱を生蝋で毎年磨く―民宿 修行貞さん ほか)
第4章 伝統工法の家を手入れする(表具には紙も糊も十年かける―表具 原田英一さん;襖は何回も紙を貼って仕上げる―表具 原田一彦さん ほか)
著者等紹介
原田紀子[ハラダノリコ]
1948年埼玉県生まれ。東京大学理学部卒業。元国立科学博物館勤務。「国立科学博物館ニュース」の取材をきっかけに、伝統技術についての聞き書きをはじめる。伝統建築愛好会「浦和宿けやきの会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
25
もうわからなくなってしまった伝統技法たくさん出てきているだろうなという中で、多少こういう本が失われた技法の手がかりになればと思う。分量も気候状況でころころ変わるので、職人の感覚に依存している。現在の建築基準法の寛容性の低さには絶望してしまう。今や建築基準法に則った建築方法でしか若い人は家を知らず、そこには必ず西洋科学の見地が含まれるため、家そのものも洋風化が避けられない。何とか弟子をつないでいるのが現状。2021/07/31
おさと
5
職人さん好きな私としては、伝統技術が残っていってほしいなぁ…と思う。「便利」「安価」「効率」とかで失っちゃうものがたくさんある。2019/06/24