出版社内容情報
安倍首相は日米首脳会談で「物品貿易協定」(TAG)の二国間交渉開始を受け入れた。安倍は「TAGはあくまで物品にかぎったものであり、包括的FTAとは異なる」と強弁するが、これは詭弁である。いずれ日本はTPP以上の譲歩を迫られることになろう。それは、自動車と国内農業を天秤にかけ、農業を売り渡す道を開いたということである。国内での「規制緩和」の法改正とあいまって日本の農と食を破壊する方向で作用するであろう。そこで、TAGの本質をあぶりだし、それが日本にどのような影響をあたえるかを広く国民訴える。
JAcom農業協同組合新聞[ジェイエーコムノウギョウキョウドウクミアイシンブン]
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農文協[ノウブンキョウ]
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目次
1 TAGが導く日本の未来(農は「いのち」の「生存条件」;TPP11と日米TAG ダブルパンチで脅かされる食の安全 ほか)
2 TAGの真実を探る(「TAG」は日米FTAそのものだ!;あらゆる分野でTPPより譲歩を迫られる二国間交渉(TAG=FTA) ほか)
3 世界の中のTAG(出口のない貿易戦争をアジアの民衆の視点から見る;米韓FTAは韓国農業と経済全体に何をもたらしたか ほか)
4 消費者・農業者からの発言(TAGという欺瞞と暴挙を許してはならない;生命に不可欠な食料と地域の持続可能性を守れ ほか)
5 政界からの発言(「書き替え」ついに共同声明も;これは「トランプ(T)、安倍(A)のごまかし(G)」だ ほか)