イチは、いのちのはじまり ポテトチップス

岩井 菊之【編】/中谷 靖彦【絵】

農山漁村文化協会（2019/03発売）

• サイズ A4判／ページ数 36p／高さ 27cm
• 商品コード 9784540181382
• NDC分類 K588
• Cコード C8777

出版社内容情報

ジャガイモと塩と油。材料は３つだけでシンプルだし、つくり方も難しくなさそうだけど、一から挑戦してみると意外と大変……。

目次

ポテトチップスのためのジャガイモ畑
うす切りのジャガイモを揚げるだけだけど…
工場では、こうしてつくられている
ポテトチップスが生まれた物語を想像してみよう！
ポテトチップスに向くジャガイモ、向かないジャガイモ？
栄養補給のための「おやつ」から、嗜好品としての「おやつ」へ
「イチからポテトチップスつくり隊」の結成！
油を自分で手に入れるには、どうしたらいいのだろう？
植物油の自給率は、わずか２～３パーセント！
ジャガイモを袋栽培で育てはじめる〔ほか〕

著者等紹介

岩井菊之［イワイキクジ］
１９５７年、東京都渋谷区生まれ。１９７５年東京都立足立高等学校卒業。１９８０年東京薬科大学薬学部第一薬理学教室卒業。薬剤師の資格を取得。１９８４年東京製菓学校洋菓子科卒業。製薬会社等に勤務後、父・岩井清吉が１９５３年に創業した菊水堂に入社。２０００年に会長に退いた岩井清吉のあとを受けて社長となる。全日本菓子協会代議員、日本スナック・シリアルフーズ協会監事、元（一財）いも類振興会監事、日本いも類研究会副会長

中谷靖彦［ナカヤヤスヒコ］
１９６８年、富山県生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、渡欧。帰国後、イラストレーターとして仕事を始める。第２５回講談社絵本新人賞を受賞し、翌年「ミーちゃんですョ！」（講談社）で絵本作家デビュー。桑沢デザイン研究所非常勤講師。作品多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[ぽてちゅう]

ポテチ読書4/11冊目。「ポテチ調査隊」改め「ポテチ実験隊」改め「イチからポテチつくり隊」の結成だ。オー！ポテチの原材料、じゃがいも・油・塩をそれぞれイチから作っちゃおうって…買って早く食べようよと口走る大人はダメね。産地、種類、作り方、収穫時期などがコンパクトにまとめられていて「油の劣化で鮮度が落ちる生鮮食品、原料の収穫に左右される季節商品」とあった別書にしっかりリンクする。あなどれない。作る手間と時間から価格へ関心が向くのもこの絵本ならでは。菊水堂さんの工場に行って箱買いしたらいくらかな？じゃダメか。

2024/02/28

[G-dark]

どんな品種のジャガイモがどんな風にポテトチップスになるかという工程を学べる本。洗われ、皮を剥かれ、傷みがないか確認され、スライスされ、お湯で糖を落とされ、水気を切られ、塩をふられ、小さいものや色の違うものを機械と人が点検し、フライヤーで揚げて、ポテトチップスが壊れないよう乾燥した空気で袋を膨らませて包装して…などなど、沢山の工程があることに驚かされます。わたしはジャガイモと言えば「メークイン」「男爵いも」「インカのめざめ」くらいしか知らなかったので、ジャガイモの品種の多さにも圧倒されました。

2020/04/26

[うー（今年も遅くなります）]

気軽に食しているポテチ。油・塩・じゃがいもさえあれば、簡単につくれると思っていたが【イチからつくる】となると材料ひとつとっても大変。パーム油をめぐる児童労働の問題なども記載されていて、子ども達が色々な角度から物事を「知る」きっかけになる。≪イチからつくるシリーズ≫は本当に奥が深い。

[まるす]

じゃがいもだけじゃなくて植物油と塩も作ります！ポテトチップスに向く品種がある、おやつは八つ時からきている、油作りは広大な農地が必要で日本ではほとんどを輸入に頼る、じゃがいもがヨーロッパに渡った後それほど時間をかけずに日本にも伝わっている、こんなに大変なのに安く食べれるのはなぜ？と農業だけでく社会科の観点でも沢山の知見が詰め込まれており大満足でした。ポテトチップス工場は菊水堂です。

2023/12/23

[くすみ]

ポテトチップスで有名な菊水堂の社長が書いている本。家でジャガイモ育てつつ美味しいポテトチップスの作り方を教えてもらえると思ったら鉄腕!D◯SHだった！何事も極めると深い。家で使えそうな知識は糖の少ないジャガイモを使うこと。【4歳6ヶ月/】

2019/06/23