出版社内容情報
体長0.5?のハダニ類は発見が難しく、薬剤抵抗性の発達も顕著だ。薬剤散布の技術差も大きい。薬剤の選び方・回し方、葉裏までかかる散布、天敵たちによる連携プレー攻撃、最新の物理的防除で、極小の大害虫を防ぐ!
口絵
まえがき
序章 変わるハダニ、変わる防除
1 殺ダニ剤の効果に異変
2 早期発見は無理と心得る
3 ハダニの色が重要なわけ
4 自分に合った防除法選び
5 天敵と物理的防除を柱に
? か弱いハダニが手強い理由
1 もともと害虫ではなかった
2 問題になる種はほんの一握り
3 見えにくい発生のサイン
4 複雑すぎる薬剤抵抗性
5 さまざまな侵入ルート
? 殺ダニ剤散布は難しい技術
1 薬剤散布の失敗の歴史
2 効く? 効かない? 殺ダニ剤の現状
3 効果的な散布のための動作改善
4 葉裏まで薬液をかけるコツ
5 気門封鎖剤を活用する
6 噴口・ノズルにくわしくなる
? 天敵製剤を使いこなす
1 発注と放飼のタイミング
2 ちょっとした工夫で均一放飼
3 バンカーシートで安定感アップ
? 土着天敵を使いこなす
1 リンゴで進む土着カブリダニ活用
2 カブリダニが効く仕組み
3 下草の上手な管理で土着天敵活用
4 進む研究、広がる可能性
? 究極の薬剤抵抗性対策
1 炭酸ガスでハダニゼロのイチゴ苗
2 施設野菜のナミハダニに紫外線照射
3 熱で退治する方法も開発
? 作物別 防除マニュアル
イチゴ
ナス
トマト・ミニトマト
スイカ・メロン
アスパラガス
バラ
キク
リンゴ
ナシ
モモ
ブドウ
カンキツ
チャ
【作物別 農薬表】
まとめに代えて――殺ダニ剤に依存しない防除へ
國本佳範[クニモトヨシノリ]
著・文・その他/編集
目次
序章 変わるハダニ、変わる防除
1 か弱いハダニが手強い理由
2 殺ダニ剤散布は難しい技術
3 天敵製剤を使いこなす
4 土着天敵を使いこなす
5 究極の薬剤抵抗性対策
6 作物別防除マニュアル
著者等紹介
國本佳範[クニモトヨシノリ]
1964年、兵庫県生まれ。千葉大学大学院修士課程修了。農学博士。奈良県農業試験場(現・奈良県農業研究開発センター)でハダニなどの害虫防除、薬剤の散布方法と防除効果、総合的害虫管理の研究に従事し、総括研究員、病害虫防除所長を経て、現在、同センター研究企画推進課長。日本応用動物昆虫学会、日本ダニ学会、関西病虫害研究会の評議員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。