出版社内容情報
目に見えない小さな菌たちのくらし。身近な道具でできる菌の観察・実験方法、植物や昆虫と共生して生き抜くしたたかな生き様も。
白水貴[シロウズタカシ]
監修
山福朱実[ヤマフクアケミ]
イラスト
内容説明
このシリーズの主人公は、かび・きのこ、酵母、細菌などの菌たちです。菌の字はよくみると、艸と囗と禾からできていて、艸は植物を、禾は穀物をあらわします。むかしの人たちにとって菌は、植物の仲間に思えたのかもしれません。いまでは、はるか上空から深海までのさまざまな菌の生きざまや、菌と動植物の助けあいや競いあい、菌たちが力をあわせて働く世界なども知られるようになっています。そんなワクワクする菌の世界へようこそ!
目次
世界には、菌がみちている
いちばん小さくて大きな生きもの
空高くから海の底までくらしている
生きもののからだも菌だらけ
生きものの進化と菌の位置
真菌と細菌とウイルスは、どうちがう?
キノコやカビ、酵母のくらし
生きもののからだを土にかえす
植物や昆虫に寄生する菌たち
植物や藻類と共生する菌たち
利用したり、されたり、化かしあい
菌と人間の長いつきあい
病気にしたり、健康にしたり
身近な菌を探してみる
生きものは、かかわりあって生きている
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ckagami
3
総ルビではあるがあまり児童が理解できなさそうなガチなシリーズ。監修者の本と内容的にかぶっている部分もあるが、版画の味のある絵と写真で直感的にわかりやすいつくりになっていてありがたい。2020/06/28
ワタナベ読書愛
0
2018年発刊。大胆な版画と普段見ることがない珍しい写真で、微生物の住む異界に旅する学習絵本。実は世界で一番小さい生き物でもあり、巨大な生き物でもある菌。地上に出来た茸は体の一部であり、地下には相当広大な範囲に菌糸を伸ばしている。およそあらゆる場所に存在し、うじゃうじゃ生きている様子を想像すると、生き物は孤独ということはありえないとわかる。子どもの頃にテレビで見た小さくなる宇宙船に乗っていろんな場所を見学しに行くマンガのような、異空間体験ができた。命が縦横無尽に繋がっている様子が目で見てわかる良書。2021/08/14
takao
0
☆古細菌、真核生物、細菌。カビ・キノコは真菌で核を持つが、細菌は核を持たない原核生物。 2019/08/13
やま
0
いちばん小さくて、いちばん大きな生き物、かび、きのこ。身近な存在ですが、なるべくはお近づきにはなりたくありません。でも、なくてはならない存在ですね。この手の絵本、分かりやすくて面白いのですが、どんな人が購入しているのだろう。と思ってしまう。2018/06/15
Tomonori Yonezawa
0
【地元図書館】児童館の新刊。ルビありだが中身的には児童向けとは言えないのではないか?ちゃんと菌類を研究する博士が監修した絵本+写真の科学絵本というジャンルになるのかな。大人は面白く読みました。9歳成り立て長男にはまだ早いと思って見せてもいません。でもこういう本を借りてくる子になって欲しいやね。表紙はP8見開きの男女の版画の方が絶対にインパクトあっただろうに惜しかった。これ菌の絵本シリーズとなっているようで、なっとう菌の絵本はあれば絶対に読みたい。2018/06/10