出版社内容情報
生成・分類、土壌の理化学性、生物性、作物への影響など、土壌の構造や機能の基礎をわかりやすく整理し、土壌診断と活用、土壌肥沃度管理、地球環境問題と土壌のかかわり、耕地による環境汚染など課題も含め、理解しやすく記述。土壌学の基礎から最新課題まで網羅したテキスト。土壌は与えられた環境によってつくられ、環境と調和して存在しており、土壌のもつさまざまな要因から、作物生産の制限因子になっている要因を1つずつ除去すれば、「いかなる土壌もよい土壌」にかえることができるという、著者の信念と土への思いを集大成
松中照夫[マツナカテルオ]
著・文・その他
内容説明
わかりにくい土壌の基礎を平易に解説。調和のとれた土の世界がみえてくる。生成―「生きたり死んだりしない」土、そのでき方と働きをとらえる。機能―土壌の多様な機能とその仕組みをわかりやすく記述。肥沃度―土壌と作物生育との関係を「土壌の肥沃度」という立場からとらえて解説。環境―経済活動や農業による環境汚染、地球環境への悪影響、さらに農薬、重金属、放射能による土壌汚染についても詳述。全体を見直して改訂。
目次
地球の生命を支える土壌
土壌は「環境の産物」
有機物が土壌をつくる
「土は生きている」―土壌生物の働き
土壌の骨格とそれを決めるもの
土壌の水と空気
土壌の温度(地温)とその影響
土壌が養分を保持する機能
土壌の酸性化と作物生育
土壌肥沃度と作物生産
「作物の養分はなにか」を求めて
作物養分の土壌中での動き
作物生産に生かす土壌診断
おもな耕地土壌の特徴
耕地に由来する環境汚染
農薬、重金属、放射性物質による土壌汚染
持続的食料生産と土壌保全
著者等紹介
松中照夫[マツナカテルオ]
酪農学園大学名誉教授・農学博士(北海道大学)。1948年生まれ。1971年北海道大学卒業後、農学部助手、農業改良普及員を経て、1976年から北海道立根釧・北見・天北の各農業試験場勤務。1991~92年イギリス・ノーフォークに長期研修派遣留学。1995年酪農学園大学酪農学部・教授。2014年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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