出版社内容情報
本書が取り上げる句容市・戴庄村の実践は、「戴庄村方式」と命名され、中国全人代で報告されるとともに、習近平主席以下、国・省の主要幹部も視察し、“農村建設での画期的な実践”と高い評価をうけている。この実践の指導者・趙亜夫氏は、日本に学び『現代農業』を熟読しながら、農家技術や農業協同組合の機能・事業を学び、中国で「みんなが豊かに、農業で豊かに」を実現する村づくりに取り組んだもの。この村に、二人の日本人研究者が入り、土・作物・家畜を見、農家と語り村指導者とのヒアリングを重ね、戴庄村の村づくりを活写する。
農文協[ノウブンキョウ]
編集
楠本雅弘[クスモトマサヒロ]
著・文・その他
中島紀一[ナカジマキイチ]
著・文・その他
目次
序章 中国江南・有機農業の里 戴庄村―貧しさから豊かさへの15年
第1章 戴庄村―有機農業の展開と現在
第2章 地域農業としての戴庄村有機農業へ
第3章 地域づくりのモデルとしての「戴庄村方式」―その可能性と課題
第4章 「ともに幸福になる」地域づくりに向けて―中国では新たに創り、日本では再構築すべき協同(共益)活動とそのしくみ
附章 趙亜夫氏へのインタビュー
「農家の技術」と「協同のしくみ」の日中交流 その足取り―「あとがき」にかえて
著者等紹介
楠本雅弘[クスモトマサヒロ]
1941年、愛媛県生まれ。一橋大学経済学部卒。22年間、農林漁業金融公庫に勤務。1987年に山形大学に移り教養部・農学部の教授。現在、農山村地域経済研究所を主宰
中島紀一[ナカジマキイチ]
1947年、埼玉県生まれ。東京教育大学農学部卒。鯉渕学園教授を経て、2001年より茨城大学教授、附属農場長、農学部長などを務める。日本有機農業学会の設立に参画し、2004年から2009年まで会長を務めた。現在は、NPO法人有機農業技術会議理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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