内容説明
ビックリするような収量と品質を実現するには、光合成生産(物質生産)の量を多くし、それをできるだけ多く果実に分配することにつきる。そのためには、早くから葉の数を増やして、短く止まる新梢を多くつくり、光をまんべんなく受けることができる樹にすることである。本書では、そうした樹づくりがなぜ多収になるのかの考え方と、そのためのせん定や樹形づくり、さらに適正着果数の決め方と具体的な摘果の方法など、栽培のポイントを初心者にもわかりやすく解説。どうすればビックリするような高品質多収をあげることができるかを理解していただけるはずである。
目次
序章 物質生産理論でビックリするような高品質多収をあげよう
第1章 果樹の物質生産とはなにか
第2章 各器官の生長と栽培の課題
第3章 果樹の生長パターンと栽培のポイント
第4章 適正収量の考え方と多収園の例
第5章 適正収量の決め方
第6章 物質生産理論は棚栽培で生きる
著者等紹介
高橋国昭[タカハシクニアキ]
1936年島根県生まれ。1959年鳥取大学農学部卒業。同年島根県農業試験場研究員になり、以来ブドウ、ナシおよび施設園芸を中心に果樹の研究に従事。1980年同農試果樹科長、1986年農学博士、1990年次長、1992年園芸振興奨励賞(松島財団)。1995年より鳥取大学農学部教授、1999年農場長を経て2002年退官。2004年JA雲南技監となり、JA雲南果樹技術指導センター設立と指導にかかわる。現在は自家園で栽培・販売しながら研究・指導を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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