内容説明
著者の高校時代は、豊かな消費社会が築かれるとともに、群衆として生きるという人間性喪失への不安感が漂う時代でもあった。そこで生きることの意味を問う高校生の思索の軌跡を辿り、一九六〇年代後半の哲学史‐精神史を再構成した哲学的自伝。一九九九年から二〇〇一年にかけて『エコノミスト』に連載した読書ノート「月曜の手紙」をあわせて収録。
目次
続・哲学の冒険(現代の人間たち;過渡期の人間;歴史のなかの哲学;哲学が解体されるとき;科学からの自由を求めて ほか)
月曜の手紙
著者等紹介
内山節[ウチヤマタカシ]
1950年、東京生まれ。哲学者。『労働過程論ノート』(1976年、田畑書店)で哲学・評論界に登場。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。趣味の釣りをとおして、川、山と村、そこでの労働のあり方についての論考を展開。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。「東北農家の会」「九州農家の会」などで講師を務める。2010年4月より2015年3月まで、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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