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内容説明
最晩年、日本観光文化研究所でおこなわれた講義「日本文化の形成」の後半を収録。一九八〇年、病魔に冒されながら宮本常一の研究は最後に「海から見た日本」という完結点に収斂していく。国立民族学博物館でおこなわれたシンポジウム「日本民族文化の源流の比較研究―農耕文化」に参加し、そこでの知見を踏まえて語った「根栽植物と雑穀と日本文化」「イネの道」「農耕における南と北」「家畜と農耕」など。また日本では鉄が武器よりも農具として用いられたことを語る「農具としての鉄」、日本草創期の農地制度や家族システムが今日の日本文化の基盤をなしていることを論じた「日本文化と生産基盤」。併せて講義と相補する講演「瀬戸内海文化の系譜」を収める。
目次
6 一九八〇年一月二五日
7 1980年三月七日―民博シンポジウムにちなんで1
8 一九八〇年四月三日―民博シンポジウムにちなんで2
9 一九八〇年六月五日―民博シンポジウムにちなんで3
10 一九八〇年七月三日
11 一九八〇年九月四日
付 瀬戸内海文化の系譜
著者等紹介
宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907年、山口県大島郡家室西方村(現・周防大島町)に生まれる。1927年、天王寺師範学校卒業後、小学校教師を経て、1939年、渋沢敬三に師事し、アチックミューゼアムに入る。以後、戦前・戦後の日本の農山漁村を訪ね歩き、膨大な記録・著書をまとめると共に、地域の未来を開くために住民たちと膝を交えて語り合い、その振興策を説く。1954年、全国離島振興協議会初代事務局長。1965年、武蔵野美術大学教授。1966年、日本観光文化研究所所長
田村善次郎[タムラゼンジロウ]
1934年、福岡県生まれ。武蔵野美術大学名誉教授。専攻は文化人類学、民具学。宮本常一の薫陶を受け、さまざまな民俗調査に参加する。現在、宮本常一の著作・編集に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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