内容説明
これで、あなたもモグラ獲り名人になれる。ちまたの撃退グッズなんて、いくら仕掛けてもムダ。モグラの習性をふまえ、「板きれ」さえあれば確実に生活道がわかり、一〇〇%捕獲できる。
目次
第1章 モグラ被害のウソとホント(じつはすべて間接被害!;その障害、モグラかも…)
第2章 モグラ撃退グッズは効かない(みんなの切実な関心事!;グッズの検証法を開発;失望と怒りの検証を公開;先人の知恵も疑わしい)
第3章 知られざるモグラの素顔と生活(まずは生け捕りに;一日の過ごし方;習性、強みと弱み;食べ物の好き嫌い;ミミズのために;あらためて基礎知識)
第4章 これならいける!モグラ対策(栽培の工夫で防ぐ;確実な捕獲で防ぐ;田畑への侵入を防ぐ;学術捕獲の許可を得る)
おわりに―モグラを獣害対策の入り口に
著者等紹介
井上雅央[イノウエマサテル]
昭和24年4月14日奈良県生まれ。愛媛大学大学院農学研究科修士課程修了。京都大学博士(農学)。奈良県吉野農業改良普及所、農業試験場、果樹振興センター、高原農業振興センター勤務を経て、(独)農研機構近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究チーム長。平成22年に退職、現在は同チーム専門員
秋山雅世[アキヤママサヨ]
昭和48年奈良県生まれ。帯広畜産大学卒業、同大学院畜産学科修士課程修了。種苗会社、奈良県農業試験場非常勤職員等を経て現在、タイガー株式会社勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よんよん
33
畑を穴だらけにして、作物を枯らす。モグラは農家にとっていて欲しくない存在だった。この本を手にしたのは、少しでも被害を抑えたいから、参考になる撃退法があればいいのにと思ったからである。結論、撃退法はない。捕獲して遠くに連れていくのが一番らしいが、モグラと共存できるかも…と思えるようになった。2019/07/17
さきん
18
モグラの生態がよくわからなかったので読んだ。野菜をかじるのは後から侵入したネズミで専ら被害は立ち枯れだとモグラの名誉を守る記述があった。主道と側道があって主道を上手く探り当てて竹や缶で作った筒をセットすると捕まりやすいらしい。ペットボトルの廻る忌避道具や尖った木の枝などはまったく効果がないこともわかった。2017/12/16
azuri
4
書店で平積みされててかわいい!と手に取ったら…ほぼ立ち読みしてしまった…かわいかった… しかしえさ…ミミズにミンチ混ぜるのか…超肉食…2012/02/18
おーうち
3
楽しい文体でさっと読めた。まず、防ぎかたについてひとことあり、それがなんなのか最後の方に書いてあった。モグラは肉食、なので根をかじらない。トンネルを掘って根を乾燥させる→ありえる。生態を知ることがコツみたいで具体的に板のマジックと砂のマジックが勉強になった。鳥獣被害の防ぎ方は国の仕事ではなく自分がやること。畑の農業システムに問題があるので対応することで防げる。被害とはシステムの欠陥が露呈した状態。そう見ると風水害、干害、塩害、交通被害に至るまで受け身じゃあいけないんだと思う。秋山雅世さんの文章も良かった。2020/08/23
ottohseijin
3
この著者の害獣対策ものは、ホントに面白い。何よりも、自分でもカンタンにできそうなのがいい。だが、モグラは北海道にはいないので、自分が実践することはないのであった。。。2010/10/10
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