内容説明
世界の穀物事情からみた飼料イネ・飼料米の画期的な意味。米粉、ダイズなどを活用した集落営農によるコミュニティビジネスの展開。そして放牧が水田農業と畜産の未来を拓く。米価下落、TPP・自由化路線に抗し、水田を地域農業・産業の拠点として活かすための実践的提案の書。
目次
水田農業が拓く日本農業の新たな地平
第1部 世界食料問題と日本の水田農業の課題(食料問題の歴史的位相と日本農業の構造転換;現代日本農業の基本問題と水田農業の可能性;大規模水田農業経営における〔米+麦・大豆二毛作〕体系の実現)
第2部 水田活用によるコミュニティビジネスの展開と技術課題(生産調整対応からコミュニティビジネスへ;集落営農によるコミュニティビジネスの展開と組織運営;水田の総合的利用に向けた技術的課題と展望)
第3部 放牧が切りひらく水田農業と畜産の未来(食料自給力向上に不可欠な水田・里山の畜産利用;緩やかな農林地管理「放牧」による里地里山の再生;飼料イネ・稲発酵粗飼料生産の拡大・定着に向けた課題;水田周年放牧の高い生産力と豊かな展望)
著者等紹介
谷口信和[タニグチノブカズ]
1948年東京都生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程単位取得退学。名古屋大学助手、愛知学院大学助教授、東京大学農学部教授を経て1996年から東京大学大学院農学生命科学研究科教授
梅本雅[ウメモトマサキ]
1957年滋賀県生まれ。三重大学農学部卒。農林水産省農業技術研究所、農蚕園芸局、東北農業試験場、農林漁業金融公庫、農業研究センターを経て、中央農業総合研究センター研究管理監
千田雅之[センダマサユキ]
1961年岡山県生まれ。岡山大学農学部卒。農林水産省農業総合研究所、農業研究センター、中国農業試験場などを経て、中央農業総合研究センター関東飼料イネ研究チーム上席研究員
李侖美[イユンミ]
1974年韓国京畿道生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。韓国協同組合研究所、地域農業ネットワーク・コンサルタント(ソウル)を経て、日本農業研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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