内容説明
大震災を逆手にとったTPP推進と農地制度改悪=一般法人への農地所有権解禁の目論みに、大義はない。農地を守ることとむらを守ることの一体性を歴史と現代、地域の実践に学び、多様な担い手による地域農業の展開を見通す。
目次
第1部 農地制度および農地利用の変化と今後(戦後農地制度の改正経緯とその効果・影響;農地制度「改革」とそのゆくえ―地域農業と地域資源たる農地はどうなるか;農地の所有・利用構造の変化と地域性―統計にみる1990年以降の農地利用の動き;農地保有の変容と耕作放棄地・不在地主問題)
第2部 地域農業再生の担い手と農地利用の課題(土地利用型農業の担い手像;中山間地域における農業の危機と地域の危機―西日本の事例から;女性農業者からみた農業経営と農地所有;株式会社参入問題の経緯と現状)
第3部 むらの共同と農地の保全・管理(むらと農地制度;改正農地法の運用と農業委員会の現実的課題―山形・高知の実態を踏まえて;改正農地法と転用規制の課題―農地転用規制における国、自治体、地域)
記録資料 中野和仁先生に聞く―昭和45年農地法改正をめぐって
著者等紹介
原田純孝[ハラダスミタカ]
1946年岡山県生まれ。東京大学法学部卒業。中央大学法科大学院教授・東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 純粋の探究