目次
序章 地域が「ぐずぐずと変わる」ための「地元学」
第1章 わが地元学
第2章 今、ここにある資源を地域の再生に生かす
第3章 小さな村から国を問い直す―「鳴子の米プロジェクト」
第4章 農山村をめざす若者たちへ
第5章 各地の「地元」を訪ねて
著者等紹介
結城登美雄[ユウキトミオ]
1945年中国東北部(旧満州)生まれ。民俗研究家。山形大学人文学部卒業。宮城教育大学・東北大学大学院非常勤講師。仙台で広告会社経営に携わった後、東北各地をフィールドワーク。「地元学」の提唱や「食の文化祭」などの地域づくり活動で、1998年「NHK東北ふるさと賞」、2005年「芸術選奨・文部科学大臣賞(芸術振興部門)」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
27
私も地方を再び再興させて、日本を根本的なところで強化したいと考えている。本書では、何もないと思われる町や村でも記憶や食文化をたどれば、思いもよらない豊かさに気付き、再興のきっかけになると説いている。全国津々浦々の具体的な取り組みが紹介されている。私も先祖の故郷である土佐に還り、素晴らしい人物を輩出するようなクニを再興したいと改めて思った。2016/12/01
みそさざえ
9
地域の人的・物的資源を見直して、地元の人々が自分たちの暮らしを守るためにどうしたらよいかの実践的な事例が書かれている。成功事例が書かれているため、簡単に実現できそうな気がするが、きっと裏には多くの困難があり、またうまくいかなかった例も多いのだろう。また、持続にも努力がいる。何が成功と不成功を分けるのかについても知りたい。2020/05/10
thin
3
都会志向の若者が多い中、あえて地域に根ざす若者もいる。その理由は都会生活では気付けない、自然の力に魅せられたのではないでしょうか。農家の方達が一生懸命に米を作ってくれていると思うとこれからは粗末にはできない。美味しい米が無くなっては困る。2017/12/10
メルセ・ひすい
3
12-117 赤12-38 国政で崩壊した農漁村の再生 初出誌「増刊 現代農業」‘01.05・他 地産品の紹介 棚田写真多数 ・・カタカナ語目につく 「ないものねだり」 愚痴 格差を嘆かずに「あるもの探し」で行こう!国策・「ああ上野駅」で若者を地方から奴隷として吸い上げた戦後、これで地方は崩壊した当然です。自民党の金満・政府東大法がやはり、国を滅ぼす。特に角栄・長期展望なし・カネだけ田中一家がゲット・娘のツラあれがゼニクレージー守銭奴顔古い!地方の生き方、暮らし方、そして地域のありようを学ぶ。2010/02/09
しん・かんかん
2
水俣の吉本さんと宮城の結城さん。偶然かそうではないのか知らないがいずれも「地元学」をおっしゃられる。小生が読んだ範囲では微妙にアプローチは異なるが、いずれを排斥する理由もない。はむしろ、どちらも説得力がある。どっちも手掛ければ鬼に金棒だ。結城さん民俗学的な手法を、用いてるような。民俗学、金棒と書いて、突然八切止夫先生のことを思い出しや。八切先生が出てくると話がそれる。なのでこれ以上は書かないが、この本にもずいぶんマーカーを入れた。地域には財産がたくさんある。それに気付く手法がここにもある。おすすめ。 2015/11/04