内容説明
『とっこべとら子』は、斗米虎子と書く。斗米は、岩手県盛岡市の南部藩盛岡城のそばを流れる中津川のほとりの地名。虎子は、そこに住む、愛くるしいたくさんの子ギツネを育てているお母さんギツネ。とら子さんギツネの物語。
著者等紹介
高橋伸樹[タカハシシンジ]
1937年4月26日、福島県に生まれる。1973年より『少年少女新聞』(少年少女新聞社)に、マンガ「山男」連載。2003年に休刊となり一時ストップ。2008年6月より『東京民報』(東京民報社)に復活。1973年より『月刊 現代農業』(農文協)にイラストを描く。日本漫画家会議会員、日本民話の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
19
ユーモアタップリのお話です。宮沢賢治にこのような作品があったのを初めて知りました。 とっこべとら子が、人を騙すやり方は何とも大がかりです。 それをパワフルに描きあげている高橋伸樹さんの、力にも盛り上げられて大いに楽しいお話です。 言い回しが少し時代がかっているので、読み聞かせには難しいかも知れません。2020/08/13
ヒラP@ehon.gohon
13
ユーモラスなお話が2つ。2023/01/08
遠い日
12
髙橋伸樹さんの力強い絵と、子だくさんのかあちゃんぎつね、とら子とのイメージがぴったり。迫力のあるいたずらで人をだまくらかす。そのやりすぎた感じが、笑いを生む。2016/01/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
宮澤賢治のこのおはなしを知りませんでした。とっこべとら子(きつね)が、金貸しの欲深いじいさんを騙したり、宴会に来ていた人たちのお土産をまんまと奪ったり、まぁ賢いきつねだこと。ラストのあっかんべーをしている、とっこべとら子の姿に、これは敵わないなぁと笑ってしまいました。2020/09/04
うー(今年も遅くなります)
10
〈絵本〉強欲な金貸しじいさんをまんまと騙したり、みんなのお土産を奪ったりするきつねのとら子。なぜか全く憎めないのは高橋氏のエネルギッシュな絵の魅力にもよるのかな。2020/08/17