内容説明
生育中の作物の栄養状態と土壌養分の過不足を、畑で診断するのがリアルタイム診断。だれにも簡単に診断でき、直ちに結果がわかるので、リアルタイムで生育異常の対策や追肥の判断ができる。ビタミンC含量や硝酸イオン濃度も測定できるので、品質の診断もできる。高品質栽培の武器としても有効。必要な養分を必要な時期に与えることができる「養液土耕」、元肥だけですませることができる「被覆肥料」など、減肥・省力施肥法の安定活用についても詳解。
目次
第1章 今日の施肥と土壌管理をめぐって(土の実態はどうなっているか―不足から過剰が問題に;pHを最適に保つ ほか)
第2章 リアルタイム診断技術の開発(動的な養分を対象とした診断手法の開発;どのような作物を対象とするのか ほか)
第3章 リアルタイム診断による施肥管理(リアルタイム栄養診断;リン酸を指標としたリアルタイム栄養診断 ほか)
第4章 リアルタイム診断を生かした施肥技術(養液土耕栽培;養液土耕栽培の養水分管理の実際 ほか)
第5章 土づくりと有機物施用―生育の土台づくり(地力と腐植;有機物の分解と蓄積 ほか)
著者等紹介
六本木和夫[ロッポンギカズオ]
昭和21年群馬県生まれ。昭和51年東京農工大学農学部修士課程修了。同年、埼玉県農業試験場勤務をへて、現在、埼玉県農林総合研究センター園芸研究所果樹担当部長。農学博士。平成10年4月「リアルタイム診断による施設果菜類の効率的施肥管理技術に関する研究」により日本土壌肥料学会技術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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