内容説明
生き物にとって基本的な行為である「食べること」が揺らいでいる。…食べることに対する姿勢の変化の一つひとつは小さなことに見えて、実は大きな変化の波頭かもしれない。表層的な変化を追うだけでなく、食べることについての根源的な議論が必要なのではないか―伏木亨(栄養学)、山極寿一(人類学)の二人が各界の第一人者との鼎談を経て考える「食べること」とは。
目次
1 まず、「食べること」を考える―食の現代的課題とは何か(栄養学者伏木亨からの問題提起;人類学者山極寿一からの問題提起)
2 「食べること」をめぐって―ゲストと語る(日本の食文化;現代人にとって食とは何か;つくる現場、食べる現場;子どもが育つ食)
3 「食べること」のこれから(再び、食べることを考える―伏木亨vs山極寿一;次世代に向けて)
著者等紹介
伏木亨[フシキトオル]
京都大学大学院農学研究科教授。1953年生まれ。京都大学大学院農学研究科食品工学専攻博士課程修了。専門は栄養化学。1988年『消化管における食物の認識と膵酵素分泌機構の解明』により朝日新聞学術奨励賞金賞
山極寿一[ヤマギワジュイチ]
京都大学大学院理学研究科教授。1952年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。専門は霊長類学・人類学。カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンター研究員、京都大学霊長類研究所助手を経て現職。人類進化への興味から類人猿であるゴリラを研究対象に選び、1978年よりアフリカの各地で野生ゴリラの調査に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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