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人間選書
いま「食べること」を問う―本能と文化の視点から

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784540062674
  • NDC分類 498.5
  • Cコード C0336

内容説明

生き物にとって基本的な行為である「食べること」が揺らいでいる。…食べることに対する姿勢の変化の一つひとつは小さなことに見えて、実は大きな変化の波頭かもしれない。表層的な変化を追うだけでなく、食べることについての根源的な議論が必要なのではないか―伏木亨(栄養学)、山極寿一(人類学)の二人が各界の第一人者との鼎談を経て考える「食べること」とは。

目次

1 まず、「食べること」を考える―食の現代的課題とは何か(栄養学者伏木亨からの問題提起;人類学者山極寿一からの問題提起)
2 「食べること」をめぐって―ゲストと語る(日本の食文化;現代人にとって食とは何か;つくる現場、食べる現場;子どもが育つ食)
3 「食べること」のこれから(再び、食べることを考える―伏木亨vs山極寿一;次世代に向けて)

著者等紹介

伏木亨[フシキトオル]
京都大学大学院農学研究科教授。1953年生まれ。京都大学大学院農学研究科食品工学専攻博士課程修了。専門は栄養化学。1988年『消化管における食物の認識と膵酵素分泌機構の解明』により朝日新聞学術奨励賞金賞

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
京都大学大学院理学研究科教授。1952年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。専門は霊長類学・人類学。カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンター研究員、京都大学霊長類研究所助手を経て現職。人類進化への興味から類人猿であるゴリラを研究対象に選び、1978年よりアフリカの各地で野生ゴリラの調査に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
飽食の時代と言われて,食物が用意に手に入るようになった.そんな今だからこそ,食というものを真剣に考える必要がある.食事に関して様々なことが変化してきている.一度変わってしまったものをもとに戻すことは困難である.だからこそ,食べることに関して真剣に考えることが求められる.2011/01/15

午後

2
タイトル通り、食に関する問題提起の本。その切り口は多様で、文化としての食、食の社会性・共同性、農における生産と消費の乖離、子どもの食育、食の情報化・個別化・ファッション化、食と心の関わりなどの面から「食べることを」問いなおしている。環境問題的な観点は少しさびしいけれど、食に関する論点を把握するのに良い本。鼎談形式なのでところどころある脱線的なエピソードもおもしろい。2018/06/06

たらこ

2
栄養学者と文化人類学者の2人をメインに据え、食に関わる専門家のエッセイと鼎談によって構成。様々な視点があって興味深いが、そこまで深入りしていないので「問い」を掴むための本であろう。2010/08/24

さぶかる

0
食へのコストが低くなった現代に一石を投じる=「問う」ための本という事でさぞかしハードルも高かろうと思ったが、鼎談形式で進められる中盤が平易な表現で語られるため門外漢でも興味深く頁をめくれた。食が担う役割はここ100年で随分変化したよね、に対する明確な回答はないけれどそれは読んだ時代に生きる読者が各々見つける必要があるのかもしれませんね。2022/05/07

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