内容説明
海辺の旅で出会ったのは、素朴な漁船と漁具で海に乗り出した、勇気だけでなく気高ささえ感じる漁民たちだった―宮本常一が率いた伝説の雑誌「あるく みる きく」のために、ゆっくりと書き溜められた珠玉の一冊、ついに刊行。
目次
下北の海辺を歩く
糸満の海辺を歩く
南西諸島の船について
奥丹後の海辺を歩く
明るさが漂う間人の魚市
沖家室の海辺を歩く
家船漁師の思い出
越前の海辺を歩く
丹後、越前、能登の磯の村
島根の丸木舟―神がみの国を往きかった素朴な木舟
漁民たちの舟と海
飛島の海辺を歩く
祭り・行事と魚
渚のくらし
舟と港のある風景
著者等紹介
森本孝[モリモトタカシ]
1945年生まれ。立命館大法学部卒業後、民俗学者・宮本常一が主宰した「日本観光文化研究所」で、伝統木造漁船・漁具の調査収集や、今や伝説の名雑誌として知られる『あるく みる きく』の編集、執筆に参画した。平成元年から今日まで漁村社会・文化の専門家として、途上国の漁村振興計画調査に従事。この間、水産大学校教官、国立民族学博物館協同研究員、水産庁委託の「水産業・漁村の多面的機能評価」委員なども歴任した。現在は、宮本常一の業績を集成展示する「周防大島文化交流センター」参与も兼ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/04/22
こぺたろう
3
職場で休み時間の合間に、2ヶ月くらいかけて読了。一昔前の漁村の風景を、本書を通じて味わうことができました。漁村の生活が、都会に比べて物質的に貧しくても、そこでの漁民の暮らしぶりは、都会よりも活力に溢れているように思いました。地方の漁村の暮らしぶりというのは、なかなか題材にされないので、貴重な本だと思います。2018/09/21
Hiroki Nishizumi
2
糸満のサバニは世界を駆け巡っていたとは聞いていたが、美保関に物が置いてあるとは驚きだ。是非見に行ってみたい。ミーカガンのエピソードも興味深かった。2018/09/13
メルセ・ひすい
0
8-25 赤78 ほのぼの・・昭和の港の原風景・・失われた海の暮らし・・‘70後半~‘80年代にかけて・最果ての・青森県下北半島の漁村~沖縄県・糸満を・・歩き ありのままを 「ちいさな旅行記」として一冊に・西欧化した狂乱経済・・ しかし、いずれは大和の原点に・・と思えてならない・・海の 寄せては返す波は体内へ滲み通り、透過して、太古へといざなう・・アングロ式・国・縄張り・・近代国家が姑息に遠望される 2007/02/20
-
- 和書
- 江戸怪奇標本箱