内容説明
本書では、ドブロクと日本酒(清酒)についての理論と、その正しいつくり方について平易に解説した。「一般の人向けの日本酒(清酒)つくりの実践書」としては日本で最初の本である。これで、日本の伝統的酒つくりの思想と技術をふまえた、正しく美味なる酒が間違いなくできる。
目次
第1章 ドブロクのつくり方は多様多彩―〓(もと)立てのちがいによるドブロクの素性(アルコール発酵の原理;「発酵」(酒つくり)のかたち ほか)
第2章 永田流ドブロクづくり(「ドブロク」という呼称;我流のドブロクづくりはやめよう ほか)
第3章 市販の清酒を超えるこだわりの清酒づくり(こだわり清酒の形式;清酒づくりの手順 ほか)
付録(麹のつくり方;本格的な〓(もと)のつくり方)
著者等紹介
永田十蔵[ナガタジュウゾウ]
福岡県出身。30歳の頃から西洋種のブドウや日本の野生ブドウを栽培し、ワインの研究を行なってきた。また、自家製麹、手づくり酵母を基本とした清酒(日本酒)つくりを実践し、市販の清酒を超える技を習得した。「正しいものはおいしい」という信念のもと、豊かな食卓のために自分が食べるものは自分でつくることを実践し、日々の食材は、味噌、醤油、酢などの調味料から野菜、キノコの類まで、「正しいもの」を手がけている範囲は広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まれむりん
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ハードコア。著者は「ただの麹屋のオヤジ」というが、中身は微生物学にしっかり立脚したとても系統・理論だった本。ロジックの部分も手堅いし、DIYとしても実現可能で読みやすい。どぶろくと清酒の歴史的発展経緯をはっきりさせた上で、どぶろく作りの発展・洗練として清酒を解説している。「酒造好適米は種モミから田植えして作れ」とか平気で書いているが、この人が言うと冗談に聞こえない。2016/03/13
黒麹
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その通り作るのであれば間違いなくよい。入門に向く。2015/03/29
ともたか
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今度ホームセンターで8リッター容量の梅酒びんを買って来ようと思っている。濁り酒が出来るかしら? 自国民から「酒作り」を取り上げているのは 日本だけ。自分の酒を自分で創るのは文化であり、伝統だ。あはは。2012/02/05