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内容説明
一万八千にのぼる島々、二五〇を超える民族。比類なきその多様さの中から庶民の暮らしを中心にインドネシア料理とは何か、を探る。食材小辞典付き。
目次
第1章 多民族国家インドネシアと「インドネシア料理」(多様な食文化とその背景;「インドネシア料理」;「食べていない」時に食べているもの―軽食;飲み物)
第2章 食文化のバラエティ(子供と若者の食生活;食べ歩きの自由;既婚者の食生活;キリスト教徒の場合)
第3章 スンダの食習慣(食事の時間;献立のたてかた;料理をする;食事をする)
第4章 非日常の食と社交(断食月;レバラン;祖霊崇拝とスラマタン;ともに食べること、ともに料理すること)
付章 インドネシアの食材
著者等紹介
阿良田麻里子[アラタマリコ]
1963年石川県生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。言語学、言語人類学、食文化研究。博士(文学)。国立民族学博物館外来研究員、園田学園女子大学シニア専修コース非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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joyjoy
6
ガドガド関連本。「赤道にかかるエメラルドの首飾り」と呼ばれるインドネシア。紅茶くらいしか知らなかったけれど、民族、宗教、自然環境などの多様性が、食の多様性にもつながっているんだね。「ゆで野菜と揚げ豆腐を一口大に切って混ぜ合わせ、ピーナツソースをかけたガドガドは、軽食というよりはおかず料理である。個々の食材の個性を生かしながらソースで統一感を持たせるガドガドは、多民族国家インドネシア共和国のスローガン『多様性のなかの統一』を象徴するものである」とあって、ガドガドにちょっとだけ親しめたことが嬉しかった。2024/09/26