目次
第1篇 「文化」の構想力(二十一世紀について;思想と「作法」の関係について;市場経済と非市場経済の関係について ほか)
第2篇 近代的システムの終焉(地域と自治;経済における文化の問題;現代哲学の視点)
第3篇 「教育」の再検証(ローカルな思想としての教育、中央集権の教育;地域とは何か、教育とは何か)
著者等紹介
内山節[ウチヤマタカシ]
1950年東京生まれ。哲学者。群馬県上野村との二重生活をしている。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科特任教授。NPO法人「森づくりフォーラム」代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うりぼう
37
近代的な精神である「進歩」することが正しいという理念を転換することが、次の時代を拓く、キーワードは「深み」であり「極める」。「刻(とき)」と「物語」の蓄積の中で生きる。人は非理論的な部分が重要であり、小さく生きることの深さとその後にある広がり。「総有」「半商品」「零細兼業農家」が市場経済を超える。広井良典氏のコミュニティ論に通じ、生産者と消費者は顔の見える関係で割りの合わないものを許容する「風土の諒解」へ戻る。清水氏の「変革は小さなところから」起るのであり、人は自分の役割を自覚し「多層的共同体」を再生す。2010/03/28
KiKi
1
う~ん、こちらもなかなか読み応えがありました。 読了して第一の感想としては、「ああ、この人のものの考え方と KiKi のものの考え方はかなり似ているところがあるな。」ということです。 多分問題意識の持ち方とか、「人間って何?」とか「人間の理想的(?)な生き方ってどうよ?」みたいなある意味一文の得にもならないことをああじゃこうじゃと考えるところも、その命題に対する自分なりの立ち位置の導き方も学者さんである内山さんのほうが理路整然とはしているけれど、かなり似ているような気がします。 ついでに「ごちゃごち2010/06/17
Megumi Nosaka
0
特に前半部分は読み応えがあり、自分が何となく感じていたことを、巧みに文書にしてもらった印象。後半は理解しきれない部分が多く、数年後に読み直したいところ。ご先祖様とは、という概念が改まった。それは、自分を取り巻く山、風、水、という自然であること。ご先祖さまとは、特定の人ではないということ。これが本書の一番の収穫だった。2015/08/18
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