ふうふう鍋もの・汁もの

奥村 彪生【文】/上田 みゆき【絵】

農山漁村文化協会（2006/03発売）

• サイズ A4判／ページ数 32p／高さ 27cm
• 商品コード 9784540052576
• NDC分類 K383
• Cコード C8777

出版社内容情報

みんな大好き鍋料理。世界と日本各地の鍋もの、具だくさんの汁ものまで文化と歴史、作り方まで。

目次

世界じゅう、みんな大好き鍋料理
一人鍋から、みんなで囲む鍋へ
すき焼きは文明開化の味？
味わいさまざま、魚貝の鍋
味わいさまざま、肉の鍋
寄り合い鍋―屋外でつくってみんなで食べる
鍋のいろいろ
全国汁もの・鍋ものマップ
汁もの文化
具もいろいろ・おいしい汁―野菜・きのこ・乾物
具もいろいろ・おいしい汁―魚貝・獣肉
プリンプリンのすり身汁
主食になった汁もの―だんご汁、だご汁
みそ汁は家の味、土地の味
つくってみよう・カレーとん汁

著者等紹介

奥村彪生［オクムラアヤオ］
伝承料理研究家。１９３７年和歌県生まれ。近畿大学理工学部中退。料理研究家・故土井勝氏に師事したのち独立。奥村彪生料理スタジオ「道楽亭」主宰。飛鳥時代から江戸、明治、大正ならびに昭和の戦後、漫画「サザエさん」などのさまざまな料理を復元。世界の民族の伝統料理にも詳しい。神戸山手女子短大ならびに神戸山手大学教授、奈良女子大学非常勤講師を歴任。大阪市立大学生活科学部非常勤講師。平成１２年度和歌山県民文化賞受賞

上田みゆき［ウエダミユキ］
１９６０年生まれ。墨絵を主体としたイラストレーションで主に広告、エディトリアル、絵本、パッケージ、店舗のロゴマーク等、立体デザインとしてはウィンドウディスプレイ、店舗壁画、照明等を手がける。扇子、手ぬぐいのデザイン、陶器の絵付けと楽しめて創れるものはなんでも挑戦している。ＴＩＳ会員。（有）翁主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[千尋]

伝承料理研究家・奥村彪生先生の『ふるさとの伝承料理』シリーズ5巻目＊この本では、温かい鍋物や汁物についてイラストと写真でわかりやすく紹介されています＊家族みんなで鍋をつつき合って食べるのは日本式の食べ方で世界では珍しい食べ方である事を初めて知りました＊地方によってそれぞれ鍋に入れる食材が異なっていて面白いなと思いました＊また、汁物の定番・お味噌汁は鎌倉時代末期～室町時代に禅宗寺院料理から始まったそうです＊岩手の「浮き浮きだんご」というぜんざいのような汁物が珍しくて美味しそう♪一度食べてみたいと思いました＊

2013/02/28

[ワタナベ読書愛]

全国津々浦々の鍋物、汁物を調査して、地域別の特徴や材料・行事との関連・歴史などをまとめた一冊。世界の鍋物の簡単な紹介もあり、人類共通の料理法だとわかる。しゃぶしゃぶのルーツが中国にあったり、意外と歴史が浅いすき焼き、田舎では猟で捕った動物を食べていた長い歴史など、学校の教科書ではわからない庶民の生活の実態が面白い。私の祖父は猟師も副業でやっていたので、猪などを食べる機会があったので、懐かしい思い出がよみがえった。味噌汁は鎌倉～室町時代ごろからだそうで、思ったよりも新しいと感じた。今は何でもありだけども。

2021/02/16