内容説明
炭は、火を保つための燃料だ。石油やガスが使われるようになるまで、日本で燃料といえば、薪と炭だったんだ。なかでも、炭は、火が長持ちし、煙もでないから、とても便利な燃料だ。木造家屋で、煙突がつくりづらい日本では、暖炉よりも、炭を使った火鉢のほうが、日本の風土によくあっていたんだね。日本では、炭の文化が芸術の域にまで達したんだよ。自分で炭焼きを体験しながら、そうした炭の世界をのぞいてみよう。
目次
囲炉裏に火鉢、七輪、台所にはかまど
日本の豊かな森と炭焼き文化
茶の湯が、日本の炭を芸術に高めた
炭の種類いろいろ
ドラム缶窯のつくり方と道具
ドラム缶窯をつくろう!ドラム缶の加工
たき口、ロストルづくり。窯を設置しよう!
炭焼きの材料を準備しよう
炭を焼く手順、煙の変化で、窯のようすを知る
炭を焼こう1―炭材をつめて、土で断熱
炭を焼こう2―火がついたら、通風口を調節
木柵液をとろう!おいもを焼こう!
火をとめる窯どめ、そして窯だし
炭を使おう、炭火をおこそう!
炭と火をくらしのなかに
著者等紹介
すぎうらぎんじ[スギウラギンジ]
1925年愛知県生まれ。宮内省帝室林野局東京林業試験場(現・森林総合研究所)を経て、農林省林業試験場木材炭化研究室長を歴任。現在、国際炭やき協力会会長、三河炭やき塾顧問、炭やきの会副会長。約60年にわたり木炭の研究と普及に努め、80歳をすぎたいまも、国内外で炭やき技術の指導、炭の用途研究にあたる。最近は、全国各地で行なわれる親子参加での炭やき教室の指導にも力を入れている
たけうちつーが[タケウチツーガ]
1957年長野市生まれ。第3回ザ・チョイス年度賞大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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