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内容説明
中国は多民族国家であり、その歴史は四千年前までに溯れる。遠い昔に形成した古代王朝国家のスタイルが、なぜ今日の共和国時代まで維持しえたのか。その理由は、まず歴代の王朝が「多民族体制」に一律にこだわっていたことにある。では、なぜこだわらなければならないのか。本書は、各王朝の歴史にそって、中国社会に特有の国家と民族に関する認識、政治と文化とのかかわりを考えながら、その答えをえようとするものである。
目次
第1章 「天下」のもとでの華夏(中国)と四夷(周辺民族)
第2章 多民族天下の起源―夏・商・周
第3章 中華帝国成立期の異民族対策―秦・漢
第4章 胡族政権による中華王朝―五胡十六国
第5章 多重的帝国と多元的帝国―唐・遼・元
第6章 多民族統一国家の確立―明・清
著者等紹介
王柯[オウカ]
1956年、中国生まれ。1982年、中国中央民族大学を卒業後、同大学教員、同大学大学院修士課程民族学専攻を修了、中国政府文化部勤務。1989年、日本に留学、1994年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、学術博士。1996年から神戸大学助教授、2001年から教授。専門は中国近現代思想史。著書に『東トルキスタン共和国研究』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。